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NO.11 平成16年5月17日 |
【新刊書紹介より <評者・古田隆彦(現代社会研究所所長・応用社会学)
“現代ゆえの人間的病を解説”「うつと自殺」 筒井 末春・著 (集英社新書)】
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『不況の中で自殺、とりわけ中高年男性の自殺が増えている。 直接の原因は経済問題や人間関係の仕事上のトラブルなどだが、この本の著者によると、その中にはうつ病の患者が数多くいるという。
うつ病とは、仕事、家庭不和、病気、薬物などで、ストレスに晒され続けた結果、脳の神経伝達システムに異常が生じ、生きる意欲を失ってしまう病気だ。
一読して感じるのは、うつ病とは、過剰な意志力で環境へ対応しようとする人間の横暴さに、生体が発する、いわば<正常な>反応ではないか、ということ。
慢性疲労という軽症段階から自殺に至る重症段階まで、いずれの病状も過酷な環境や無理な生き方にたいする、生身からの警告を示している。
著者の言うように、現代社会の「誰もがかかっておかしくない、人間的な病気」なのだ。』
その翌日の新聞には
【組織のストレス度 調べます
「自殺」労災 過去最高に】 とある。
『組織のストレスは個人では調整しきれない。 厳しいリストラや成果主義の導入により、企業のストレス度は高まっている。 経営者と労働者、産業医など組織ぐるみのリスク管理が必要』
〜私自身の体験・経験から言っても上記の意見、発言はよく理解できる。
心のあり方・持ち方、種々なる感情が体内臓器に反応して病を発生させている。
臓器障害が発生しないときは心自身の病となって「うつ」という状況を生み出しているのであろう。
38歳ころまで、毎年春と秋に軽い(時には重い)憂鬱症にもなっていた。
30代初めの頃は事前に症状が自覚できるようになっており、周りにそのことを告げて意思決定や判断をすることを控えていた。
それを自覚する前は意欲が湧かない自分を叱咤して、さらに落ち込んでいたことを思い出す。
当時の私は体質的なものから来ていたのであろうが(精神的なものもあったが・・)、
40代後半になってからのものは、明確に組織運営上からのストレスでそれが臓器に現れることになったと自己診断している。
今はその経験・体験から現役の方々の顔色、発言、態度を聞き・見ていると素人判断ができる。 若い・経験不足の医者よりは・・・・なんて思っているのが「過剰病」という病なのかもしれない。
なんでそこまでやらなければと思い見ていることがあるが、人にはそれぞれの修行があり、一度は通り越さねばならないのであろう。
個々人というよりは社会全体の問題であるのだが・・・・ |
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NO.10 平成16年5月15日 |
5月10日夕刊より
【思うままに 梅原 猛
2枚腰の外交 戦勝に目奪われる危険 】
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『戦国時代の小大名は、二つの強い権力が相戦うとき、必ずそのいずれに対してもよしみを通じていた。 戦いはどちらが勝つかわからないので、どちらが勝った場合でも一家の安全を図るためである。
現在の日本は経済大国であっても、決して軍事大国ではない。 それ故に日本が生きてゆくためには、二つの強国が戦うときには戦国時代の小大名の如き戦略が必要であろう。
が、今のイラク戦争はそんな戦略は必要でないかもしれない。 超軍事大国アメリカはイラクを踏み潰すのは朝飯まえだから・・。
しかし、必ず大国が勝利を収めるとは限らない。
@ 隋が高句麗に兵を出して大敗北し、隋は滅亡した。
A ナポレオン軍団がロシアに攻め込んで、冬将軍によって敗北をした。
B アメリカのベトナム戦争
C ソ連のアフガニスタン戦争 の例がある。
今の日本、大国アメリカの軍事力に目がくらみ、歴史のダイナミズムを理解しようとはせず、危険な道を突き進んでいるように思える。
イラクで人質となった3人の行動は幼稚であり、無謀であるが、万が一そのような日が来たとき。役に立つ人材として大切にしておくくらいの度量が日本の政府には必要ではないかと思う。』
〜さすがに老哲学者(失礼)視点がいい。
物言わぬ草木・自然に対して、人間の振る舞いは如何なものであっただろうか。
いささかどころか、大いなる反省を要するところであると誰しも思うところであると考えますが、まだまだ意に介さない人質の方も存在している。
目の前の好き嫌い、損得、にばかり目が奪われていると、時代の大きな流れに押しつぶされるということになるのではないかと自戒しています。 |
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NO.9 平成16年5月15日 |
5月12日付
【ヨーロッパ展望台 No385 戦争の民営化
中日新聞欧州本社駐在客員 熊田亨 】
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『“戦争は腐敗する。 大義なき戦争は絶対に堕落する。
アメリカが企てたイラク戦争は、いよいよ、腐敗の度合いを深めている。
サダム・フセインがやっていた悪事を、解放軍なる軍隊がやってのけたのである。
戦争の腐敗をもっともよく反映するのは、戦争の民営化である。
アメリカ国防省は民間の警備会社と契約して、保安要員の名目で、すでに2万人前後をイラクに送り込んでいる。
新種の傭兵二万人は、アメリカ占領軍13万人につぐ兵力で、イラクに駐留する「有志連合」の筆頭、英国軍をぬいている。
アメリカは日本をふくめた「有志連合」の兵士たちを、戦争の当初から、傭兵以上にも以下のもながめていなかったのである。』
〜“民営化”という単語もこんな視点からも使われるのかと切り抜き保管することとなった。
この戦争自体、戦争と言えるのか、侵略ではないかと発言してきました。
時間の経過と共に抜き差しならぬところに追い込まれていることがわかります。
評論家の中には全てアメリカの思惑どおりに進んでいると発言している方もいるが、私には到底そのようには思えない。
小泉首相、参議院選挙前に「北朝鮮拉致問題」解決のための再訪問を発表して、「国民年金未加入問題」や「民主党代表の選出」を薄めるための方策に躍起となっている様子がありありと分かる。
いい加減な年金法案であることを国民が知らないとでも思っているのだろうか。
イラクで何か起こればどう腹を括るつもりでいるのであろうか。(ないことを祈る)
ここまでくれば、既存の政治家を信頼し、なにかを託すという思いには到底成れない。
彼らを攻めたところで問題は解決しないことも分かった。
時間の問題でガラガラと崩れてゆくところに来ていると肝を固めて、国民自身がゼロからの出発を覚悟するところに来ているのではと、改めて感じる。 |
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NO.8 平成16年5月14日 |
水が燃える! 水ストーブの技術が金をかえる
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5年ほど前に、水が燃えるということを口にしたことがある。
わたしが参加しているあるプライベートークラブの情報紙から得たものであった。
当時多くの学者に無視され、学問的にも裏づけが取れなかったので何時しか水ストーブ構想は立ち切れとなった。
理屈としては水を電気分解して、水素酸素ガス(ゼットガス)をつくり、その炎をカーボンフラファイトにあてると、遠赤が発生する。 燃えたガスは再び水蒸気になり、マイナスイオンを持ち部屋に広がる。
ゼットガス発生装置を使い、水が燃えるシステムが日常生活に実際使われることになりそうだという。
それは名古屋市港町でイタリヤ村が来年3月26日オープンする。
そこの村全体の熱源、できたごみの焼却溶融はこのゼットガスで処理されるという。
理論的なことは分からないが、この理論・技術の延長線上で現在”金純度“99・99が、99・999にできるという。
現在1グラム1500円の金が1万円になるという。
また、自動車に使われている鉄は99%のツウー=2、ナイン=99.
これが99・99になれば錆びない鉄ができるという。(この量産化は今のところできていない)
私にはとても理解不可能な世界であるが、燃える水・水ストーブができるのであれば画期的なことぐらいのことは分かる。
しかも愛知県がその発信地と成るというのでは応援もしたくなる。
今月25日の講演会で話だけでなく実際に目にすることができるかもしれない。
果たして 乞うご期待 |
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NO.7 平成16年5月12日 |
【中部9県 エコロノロジー税 創設を
開発センター 光熱費などに課税 】
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<中部開発センター: 中部圏開発整備法制定に合わせて1966年に中部9県(愛知・岐阜・三重・静岡・長野・福井・石川・富山・滋賀)の自治体や民間企業、経済団体で設立した総合研究機関。>
『愛・地球博の開催を前に、環境税の一種である中部エコノロジー税の創設などを盛り込んだ「中部エコノロジー圏域構想」をまとめた。
「エコノロジー」はエコロジー(環境保全)
「エコノミー」 (経済)
「テクノロジー」 (技術) を掛け合わせた造語。
自動車関連を中心に企業の環境技術水準の高い中部地域で、環境保全と経済成長の両立を目指す意味を込めた。』 と報道されている。
この記事と並んで以下の記事が掲載されていた。
財布のヒモ 固いがね その1
【環境保全の金銭負担渋め】
『中部圏は環境意識調査で、首都圏や関西圏に比べて、環境保全のための金銭的負担を嫌う傾向。
@地球環境保全のために現在の生活水準を犠牲にしても良いとの
回答
中部圏68・8%いる反面、生活水準の維持も求める環境と
経済の両立派
中部圏30・5% 、首都圏28・9% 、近畿圏26・7%
A 環境税導入の賛否では反対
中部圏16・9% 、首都圏14・8% 、近畿圏13・8%
B 環境税の税率もガソリン価格の「5%程度以上」を許容する住民が
中部圏では48・4% に対し首都圏、近畿圏は50%を超えた。
「2%程度」50.3%が中部圏であるという。
財布のヒモ 固いがね その2
【東海の貯蓄額 全国一の1964万円(1世帯当たり)】
堅実であると言われる反面、「ケチ」ともいわれる、名古屋人。
東京、大阪、名古屋の友達が3人で酒を飲んだ。
東京の人「俺が払う」といち早く勘定表を手にする。カッコイイ(中身は?)大阪の人「割り勘で行こう」と三分の一を出す。
名古屋は支払い前にトイレに行く。 あるいはポケットに手を突っ込みモジモジ。
どこの人が作ったお話か知らないが、初めて聞いたときはニヤッとした。
でも最近、大阪の人は「このまま行くと名古屋に追い越される」と言っているらしい。
東京の人は「なんだか騒いでいるな」と横目で見ていると聞いた。
なんと言われようと、日本の中心にあり、今・この時これだけの自然を身近にしているところは他にない。
首都圏の人も、近畿圏の人も潤い・安らぎを求めて中部圏にやってきているのが実態である。 自慢するのでなく、責任と自覚を持ってことに当たりたい。 |
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NO.6 平成16年5月10日 |
【マイカー通勤 一万人削減へ 中部運輸局
万博後も環境にやさしく 愛還鉄道と企業に協力要請】
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愛知環状鉄道はJR中央線「高蔵寺駅」からJR東海道線「岡崎」までの、第三セクターによる単線の鉄道である。
来年の愛・地球博では主要な輸送路線のひとつでもあり、現在高蔵寺駅でも大掛かりな工事が進んでいる。
と同時にこの沿線にはここ十数年、名古屋市内から移転してきた大学をはじめ、トヨタ関連の工場も数多くあり、昨年は改良工事などで営業赤字になってしまったが、全国でも数少ない第三セクター運営の黒字路線である。
この線路をマイカーから電車に切り替えるのと同時に、鉄道を複線化させ、大幅に運転本数を増やすというプロジェクトが立案された。
自動車と鉄道の適正な利用を図り二酸化炭素(CO2)の排出量を削減。 環境万博の意義を継承し、環境先進権・愛知を目指すという。
大賛成である。 何度となくこの「愛・地球博」は成功しそうな予感がすると書いてきたが、今回の計画発表で更に、一時的なものでなくこの博覧会を契機として夢・希望・未来が開けてくると感じる。
この鉄道の沿線は緑がまだ十分に残っている。 今後もこのかけがえのない財産を大切に、自然と人が共生し、「文京の町・都市」として、また「環境に配慮した産業の町・都市」として学べて、住みやすく、かつ活力のあるモデル地区になっていってもらいたいものである。 |
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NO.5 平成16年5月6日 |
ランダムな情報です。
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@中国では農産物の価額上昇が止まらず、今年3月現在で小麦・トウ
モロコシ・もみの末端市場価額が前年比36%アップ。
A中国の金融引き締め方針発表でアジア・世界の金融市場がゆれて
いる。
中国経済のバブル崩壊がすすんでいるのでは?
Bイラクでイラク人捕虜虐待、ブッシュ大統領の支持率46%。 イラク戦
争の政策支持率は過去最低の41%。(イギリス軍にも?)
Cイラク・ファルージャで米海兵隊は市の周辺部へ撤退。
ファルージャの防衛軍はフセイン大統領のもとで陸軍の将軍であった
ファルージャ出身のサリー司令官が指揮するという。
ゴールデン・ウイークと浮かれていたいたわけではないが、世界の情勢はテレビ・新聞報道よりも大変な状況になっているようだ。
稲の苗作りは正解であったのであろうか? 少なくとも心穏やかである。 |
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NO.4 平成16年5月3日 |
勝ち組、負け組みの基準は?
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師匠Fさんのテープを聞いていました。 勝ち組と負け組みの話がもう1年以上続いています。 勝ち組と負け組みがはっきりしてきたと・・・
では「勝ち組」とはどんな人たちか? どんな組織か?
「負け組み」とはどんな人たちか? どんな組織か?
「勝ち組」とはこれから先の見通しがついた人、将来の展望が見えた人、迷わずに進む道に出会えた人。 そんな人達の集まった集団。
「負け組み」とは今までの延長線に拘っている人、新たな路線に踏み出さない人、人頼りの人、開き直ってふて腐っている人、そんな集まりの集団。
そして、いままでのようにお金、数字、経済的な側面では図れないもの・事、に確信が持てた人、集団のようである。
何年持つか分からない年金、どこに預けても安心できない預金、いつリストラのうきめにあうか分からない会社(最後の最後まで身を守る術をもつ公務員は別のようであるが・・)
自分の納得できること、好きなこと、価値観の合致する方たちとの交流、それらを通して社会・地域との接点を見つけて行動を始めた人達・集団のようである。
景気回復とか、株価上昇とか、デフレ脱却とか、失業率減少とかのレベルの問題ではないことは確かなようである。
人それぞれの勝ち組の生き方があり、見えてきたようである。 |
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NO.3 平成16年4月29日 |
〜『国民年金 閣僚未納』
泥仕合 双方に深手〜
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「未納3兄弟」と揶揄していた民主党・党首菅代表も加わって、一夜あければ「未納8兄弟」となっていた。
全国会議員を調べれば何人兄弟になっていることだろう。
私自身はどうかといえば自信を持って払いきりましたといえる。がいささか反省するのは今回の年金制度改革関連法案に対し関心が薄く、未納政治家に対しても「さもありなん」と思う程度のことである。
参議院選挙を前に政治パフォーマンスばかりが前面に出た今国会、株価上昇し最悪期を脱したという経済・銀行問題、(とても信じられない)、イラク問題も含めいつ何時、何が起こってもおかしくない状況は続いている。
デフレが解消したというならば、今度はハイパーインフレである。
4月の車旅のとき、日増しにガソリンの価額が上昇していた。 昨日も給油すれば更に値上がりである。
ゴールデンウイーク中になにも起こらねばよいがと、雲ひとつない空を見上げる。
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NO.2
平成16年4月29日 |
〜「県内総合版」より
“愛大”中国2大学と協定〜
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記事の内容は『愛知大が進めている国際中国学研究センターと大学院中国研究科の拡充で、武田学長は27日、中国天津市の南開大を訪問して協定書に調印した。 29日には北京市の中国人民大でも同様に調印をする。』というものである。
特別どうという内容ではないのだが、今年の4月から国立大学の独立法人化が実施された。 入学希望者が減少している中、私立の大学も個性ある大学へと努力、変身中である。
今月、奈良で40年ぶりにあった友人が、「俺らに時代はたいしたことはないと思っていた母校が、なかなかの評判のようで嬉しいよ」と言っていたのを思い出したので、取り上げた。
愛大の前身とでもいえる、中国・上海にあった「東亜同文書院」の教授・学生によって戦後、豊橋の陸軍歩兵連隊のあった地に設立された大学である。
設立当時は市内電車を停めたり、当時日本の3大大学事件であった「愛大事件」もおこしている。 「自由受難」の鐘は今も学内にあるのであろうか。
もうかなり昔からバンカラな学生など見かけなくなっているが・・・・
学歴など問題にしないといいながら、どこかで影響し、拘っていることも事実である社会・会社の縦組織。
時間の経過とともに、さらに学歴などどうでもよくなっていくのであろうが、同じ時を同じ場で、馬鹿なことを共有した友との交流が価値あるものになってきつつあることを意識するこのごろである。 |
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NO.1 平成16年4月26日 |
はじめに
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このコラムは「大体毎日 時にまとめて 休日も多々あり 修行日記 〜ロ 新聞を読んで 眺めて 切り抜いて」として「その他項目」にあったものを独立させたものです。
今は中日新聞しか購読していませんので、情報源は限られています。
ただ、FAX通信にて3箇所のメンバーになっておりますので、それらを織り交ぜて感じたこと・考えたこと・教えられたことなどを書いてみようと思っています。
短くまとめるつもりで、コラムとしましたが果たしてどうなりますことやら・・・・
このところ、このコラムは休日ばかりという状況です。
どうも、感じるものが薄く、怒りも・反発も・喜びも・悲しみも湧いてこないのです。
どうしたものだろうと、ただただ放置し、眺めているのみです。 |
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