エッセイA 日々身の周りのこと
このページ以前の
エッセイはこちらへ


  COLUMN 2−D NO 114

                          平成17年2月1日 記

 【石鯛を釣り上げる。 坊主に耐えられるか。
     ある会のレポート、編集後記より】

 『当社の事業は石鯛釣りに似ていると思う。 赤貝やサザエといった高価なものを餌として使っているので、坊主がつづくと。傍の人は、赤貝やサザエを餌に使うよりは自分で食べてしまった方が良いではないかとどうしても考えてしまう。
 しかしながら、釣り上がった石鯛を見る機会にめぐまれれば、釣れるまでの忍耐にそれ相応の価値が見出せる事に気付く。
 当社は今回また新たな磯を見出した。 その磯は何処にあるかまだ秘密だが、当社が石鯛を釣り上げるのを待っていて欲しい。
 今度こそ釣り上げるだろう。 きっと良い型に違いない。』
 
〜 私の釣り経験といえば子供のころ、誰でも釣り上げられるハゼ釣りぐらいしかやったことはない。 が、いまから35年ほど前、福井・美浜の友人の実家で朝早くから舟釣りをしたことがあった。
 魚の種類も忘れてしまったが、覚えているのは前夜の深酒で波静かな湾での舟釣りなのに、船酔いなのか、二日酔いかの区別がつきませんでしたが吐き気をもようしていた。
 舟の上で寝そべって、釣り糸の端を足の親指に巻きつけて10メートル以上たらしておりました。 
初めにツンツンとの当たりが来たときはそのままにしておき、次のグッグッとの引きの時に、素早くビクッと引っ掛けるように足を持ち上げ、引き上げるのです。 
 漁師さんの言うには、5〜6人の友人達はその引き上げが早すぎたり、あるいは遅すぎで餌をとられてしまうという解説であった。 「餌撒きにきた」と笑われ苦笑いしていた。
 自分でもどうして上手く行くのだろう思うくらいに、私ばかりが釣り上げるのでした。
 船頭の漁師は「お前さん、漁師の出であろう」というほどです。
 キット、二日酔いの状態で,欲もなく糸をたれたのが良かったのでしょう。

 編集者のごとく「今度こそ」と、力んでいると余り良い結果は出ないように思えるのだが・・・・
 力まず、素直に、しかしコツコツと餌をつけたり、時には忘れたりしながら日長な春をのんびりと過ごせる季節が日一日と近づいてくる。
 その前に、本年一番の超寒気団の到来という、今日の夕刻から明日にかけては大雪の予報。   あと2日、節分“鬼は外、福は内”いや、鬼さんも一緒に仲間にな〜れ。
ヒイラギの枝に赤貝でもサザエでもなく、イワシの頭を刺して軒下に今年もぶら下げよう。




 COLUMN 1−D NO166
                                  平成16年12月30日

 西高森山周辺の散策コース

 NO159『〜ウグイ川を下る〜』に対して反応がありました。 暖冬もここに来てやっと当たり前の気温になり、皆さん外にでるのが少し億劫になってきたためでしょうか。
 私の散策報告で少しは楽しんでいただけたのでしょうか。

 そこで気を良くして私の一番回数が多い散歩コースを紹介します。
 高蔵寺ニュータウンの一番高いところ(山)は東高森山です。(又何時か紹介します)
 其の山と対とは感じませんが西高森山があります。
 その山の周辺という事になりますが、本日の紹介は其のうちの半分ぐらいでしょう。  では、スタートします。

   
                                    道標、右坂下・左水野
 
 
 醜い地図ですいません。また書き換えます。
 本日のスタートが中心部に三角印のあるところです。(この位置に昔からの”道標”と”春日井市少年の自然の家”の碑が建っています) 其の右上グリーンのとこらが
 「〜ウグイ川を下る〜」の春日井緑化植物園で、右下に流れる水色が”ウグイ川”です。
  オレンジ色が”熱田の渡し”から”中仙道・大久保立場跡”に通じる”下街道”です。(現在の国道19号線<一部旧19号線>とほぼ同じと思ってください)
 丁度真ん中当たりが「西高森山」です。
 

   
  ”みろくの森散策路”の看板          「みろくの森」散策10か条
 
 これらの看板は入り口にあるわけではありません。 散策路の別なところで撮影したものを、ここに入れました。


   
  案内板        西高森山頂上の休憩小屋   小屋の記帳ノート
 
 上記のような案内板が20個ほど要所要所にあります。
 休憩小屋からは春日井・名古屋方面、遠くは鈴鹿山脈・伊吹山脈もこれから寒くなるとクッキリ見えるようになりますが、本日逆光でだめでした。
 右は記帳箱とノートです。 セミプロが撮影した西高森山からの景観が全て納められています。 ノートは大人用が1998年からスタートして既に26冊目です。 子供用も7冊目でした。
 初めての方、いつも登ってくる方が一言記帳されてゆきます。 登頂1000回を目指している方が、ほとんど毎日のように記帳しておられます。

   
 タニウツギのトンネル     ヤシャブの新花芽     湿地への立ち入り禁止
 
 左、今は葉が全て枯れ落ちて、西日が差し込んでいただけですが季節になると「タニウツギの満開のトンネル」です。
 中、早くも「ヤシャブの花芽」です。手前の茶色のものは今年のものです。
 西高森山周辺は湿地植物がアチコチに残っています。 右のところは「シラタマホシクサ」が咲くところです。

  
  西高森山を少し下ったところ        宮滝大池(げんき牧場)前から
 
 私が勝手に「春日井3山」と言っている、
 ”左から弥勒山(437M),大谷山(425M)、道樹山(429M)です。 
 この3山は約100度から110度の角度で配置されていますので、何処からでもこの眺が見れるわけではありませんし、又 雑木が邪魔をして綺麗には見えないのです。  もっと良い角度のものがあり松の木に登ろうとしたら、折れて腕をすりむいてしまいました。
 真ん中が大谷山で一番高く見えますが本当は一番低いのです。

     
  築水池 山は弥勒山     築水池の治水碑  廻間(はざま)7号古墳

 築水池の周りを廻るコースもあります。(約2Km) 本日は廻っておりませんので、ここがベストショットとは言い切れません。 堤のところからの眺めです。
 また、池周辺には「笹ユリ」が咲きます。 確か6月だと思いますが・・・
 廻間7号古墳のほかにもこの後紹介します「岩船神社」の裏にも1号古墳があります。
   
 日本ホリステイック乗馬協会(元気牧場) の看板と、3頭のお馬さんです。
 
 本当はもっと良い角度でシャッターチャンスがあったのですが、どういうことかセルフタイマーになっており、チャンスを逃がしてしまいました。
 夕食の時間になったようで、飼い主の到着を聞きつけてスタスタと行ってしまいました。

   
 「岩船神社」            手洗場         岩船神社の遠景

 お正月のためでしょう、地元の親子が綺麗に掃除をされておられました。
 特に手洗場の”浄”の字が西日に照らし出されて印象的でした。
 遠目で見る岩船神社は当に鎮守の森という感じです。

     

 神社から右に続く「内津川緑地散策路」のスタート地点です。
 が、本当はまだこの当たりは「大谷川」です。 大谷山と弥勒山を流れ下った水が
「北池」〜「築水池」〜「宮滝大池」と貯えられて、流れ出したところです。
 大谷川として約3km下って、内津川と合流したところから内津川、そして4〜5km下って。庄内川と合流します。
 
     
 ゴルフの練習場       かってはアプローチ場

 ニューウタウンの外周道路に出ました。 良く繁盛しているゴルフの練習場です。
 30数打席が全て埋まっていました。 既に正月休みに入ったようです。
 確かこの当たりにゴルフ・アプローチの練習場があったはずと思う当たりを見渡しましたが、見当たりません。
 そこは野菜畑になっております。野菜の出来を見ていたら、確かに「アプローチの練習場」であった証拠の看板が、投げ捨てられていました。
 練習場より野菜の収穫のほうが実入りが良いのでしょうか。 それとも稼ぐだけ稼いだので、自然回帰なのでしょうか?

     
 
 ゴルフ場の続きに湖水レストランがあります。 2〜3度子供が小学生の頃に行きましたが、今は肉類は身体があまり要求しませんので、遠くからながめるだけです。
 右の看板には猪肉、猪鍋とあります。 かっては実際、檻にイノシシは入っておりましたが、その代わりに柴犬が2匹尾っぽを振って迎えてくれました。
 ここまでで、人家は終わりです。(ニュータウンの外周道路はこの道の15メートル上です。
 
   

 最後にこんな写真を掲載しなければならないのが残念です。
 私有地なので咎められることはないのでしょうか? それとも一定量以下なら良いのでしょうか。
 近寄ってシャッターを押す時、雌キジがバタバタと飛び立ち驚かされました。
 この付近は鳥獣保護区である事を知っていて、巣でも作っているのでしょうか。
 つい最近まで人影のない道路の端に、放置自動車がありましたが、撤去されていました。
 気持ちの良い散策コースの後にこんなところに出くわすと興ざめです。
 
  さて、本日のコースどのように締めくくろうか困っています。
       
  この一年散策、トレッキングに活躍してくれた靴です。
 4年前に新調して、足慣らしをして、翌年「四国88カ所遍路」に同行してくれた靴です。 右の写真のように、左右とも外側は既に中底が現れてきています。
 このごろ、少し急な斜面では滑ることが多くなりました。買い替えの時期到来です。
 新しい年を迎えるに当たって、気分一新新調しようと思っています。
  この靴さんにも感謝して終わりとします。
   
)




 COLUMN 1−D NO159
                                  平成16年12月22日

 〜ウグイ川を下る〜

 NO158で春日井市緑化植物園(グリーンピア)“大久保池”を紹介しました。
其の大久保池は大谷山(425M)からの沢水によって満たされ、大半は道樹山からの沢水が加わって「ウグイ川」(ウグイは魚編に成と書きますが、私のパソコンからは変換できません)となって庄内川に至る、全長約5Km強の短い川です。
散歩コースの一つです。 昨日デジカメを持参して庄内川までは初めて下ってみました。

中山道の大井宿(恵那)を過ぎてオオクテ宿(釜戸)に至る中間・大久後立場跡から現在の国道19号線に下り、熱田の港に至る「下街道」(庶民の道)があります。
(大名の行列はこの
道に下る事は許されず、細久手〜御嵩〜大田〜鵜沼宿と進みます)
 現国道「武並」から瑞浪〜土岐〜多治見と下り内津峠を越えたところが西尾(サイオと読みます)、そして、坂下〜勝川〜大曽根とむかうのですが下街道の本筋ですが、西尾のところで南に折れて瀬戸・水野の代官所に通じるのが西尾街道であります。
 現在のグリーンピアの向かい(少年自然の家の入り口)のところが再び「坂下」にも通じる三角分岐点でした。
 そのまま瀬戸に下ると「細野」「外の原」「キズキ」(キは木で、ズキはオオザト編に付く)「玉野」の集落と続きます。 この集落沿いに流れるのがウグイ川です。

    
   植物園内の大久保池         その堤につげの木でグリーンピア

  
        

   バルブを開いても、今は         水はほとんど流れていません

 ウグイ川の源流の一つ道樹山に向かう事にしました。
   

    
 今は普通に流れ下っているだけですが、かっては5〜6メートルの滝でした。
 隣はその滝を見ながら休憩できる展望所の跡です。
 このあと道樹山を少し登りますと、修験行者の石碑が建っております。

   
 右は女性行者の小さな祠がありました。
 再び下ると、そこは秋葉神社です。 何の柑橘でしょうか?直径15センチ
   
       秋葉神社
 
 道樹山からの沢水をもらい、ウグイ川に流れが出てきました。
  
                                白山神社
 神社のところで全行程約4分の一でしょうか。
 白山神社を過ぎた当たりから大きく田圃が開かれてきます。 川も大きく蛇行を始めました。
   
   石尾台6丁目の辺です          

 この当たりから川幅が広くなり始めます。 「西屋敷橋」では10メートルです。
 ところで、お気づきでしょうか? 川はほとんどコンクリートで固められています。
    
  右側の写真は「葦」の枯れた姿です。 写すことは出来ませんでしたが、青サギが何かを狙っていました。 この当たりがキヅキから玉野の集落にかかるところです。 この当たりですと川幅は15メートルになっています。
 行程の3分の2は過ぎました。
    
 自衛隊の看板    行き止まり            こちらも行き止まり
 
 自衛隊の看板が架かっている所から玉野集落です。
 ここまでは何度か歩いてきましたが、いつもここで引き返します。
 少し迷いながらも流れに沿って進みました。 
 道に草が生えております、しかも青々と・・・。おかしいなあと思いつつなおも進みますと行き止まりでした。 引き返し右岸の道をすすみましたがこちらも道がなくなりました。
 右の写真の光が差し込んでいる方向がウグイ川の流れです。
 夏ならば靴のままで歩いて行けそうですが、鬱蒼と木々に覆われていて、暗いので再びひきかえしました。
 
   
             ふたたびウグイ川に      JR中央線

 五社神社の前を通り越して進むと、再びウグイ川の流れにたどり着きました。
 陽が既に翳っております。
 反対側は田圃や畑で開かれていますが、この当たりからウグイ川は整備されておりません。 昔ながらの自然な姿です。
 右の写真はJR中央線の電車です。 踏切が分からず戸惑いました。

 地元の方に教えてもらい中央線は越えたものの、今度はウグイ川の川筋が分かりません。 コンクリート工場の横道(1メートル幅)を下って見ました。
 石段の坂道を30メートルほど降りたところにウグイ川に渡してある「かじか橋」とある橋を渡りましたが、どう見ても個人の住宅に通じています。
 失礼して庭の隅のほうを通らせていただきました、すると突然大きな川筋が目に入りました。 庄内川です。
 やっとたどり着いたと思いましたが、それからが大変ですした。
 川原に降り立つためには5〜6メートルの石垣を降りなければなりません。
 それまで手にしていたデジカメをポケットに入れて、両手を使って必死です。
 庄内川とウグイ川の合流点はどこかと探しました。
 が、カメラアングルの良いところはありませんでした。
  
     庄内川                      ウグイ川最終点

 後から気が付いたのですが、苦労して降り立ったところの写真を撮ってくるのを忘れていました。  遠回りして再び民家の庭先をお借りして県道にもどります。
 そこから庄内川を300メートル下ったところに「鹿乗橋」があり、そこからの眺めは良い事は分かっていましたので、そちらに気が行っていたのでしょう。
 さて、その鹿乗橋(かのりばし)からの写真です。 
  鹿乗橋の上から                     水質自動観測所看板
 
 川筋が消えるあたりの左側がウグイ川との合流地点です。
 帰ろうと、左側通行をしました、川に下りる階段がありました。
 右の写真は分かりにくいのですが「愛知県庄内川春日井水質自動観測所」とありました。 
 岐阜県多治見市までが「土岐川」で、愛知県に入ると直ぐに「庄内川」となることを初めて知りました。(今までは内津川との合流点からが庄内川と思っていた)
 これまた苦労して降り立ち、撮ったものが以下の写真です。
 
  
    鹿乗橋の下で                同じく鹿乗橋の下です

 更に200メートル下ったところには、「愛知用水のサイホン橋が高蔵寺から瀬戸に向かって渡されていました。 知多半島を潤している貴重な水です。
 サイホンの直径は5メートルほどでしょうか。
 右は「愛・地球博」の「八草博覧駅」に通じる「愛知環状線」通称「愛環」です。
  この愛環鉄道はJR中央線・高蔵寺駅から豊田市経由でJR東海道線・岡崎駅までです。
 愛・地球博では名古屋方面をはじめとして、岡崎・豊田方面から長久手会場、瀬戸会場までの最大の輸送機関となると予想されています。
               愛知用水・サイホン橋                     愛知環状鉄道

 ウグイ川の総延長は5Km程ですが、私は12〜3Kmは歩いた事になるのでしょう、所要時間は3時間半でした。
 いささか疲れて、高蔵寺駅からはバスを利用しました。
 



  NO613

                          平成16年11月10日 記

 本年の松の剪定を終える。
〜早業となったのか、それともいい加減になったのか?

 庭の松剪定の事を記録してあるのは平成14年11月14日NO252〜自画自賛の松に「鶴翼の松」と命名〜とあるのが最初である。 その年は約20時間以上の時間を要したと書いてある。
 そして、昨年はNO407とNO410にて触れている。 松のみでなく庭全体の整理に要した時間は合計30時間と記録されている。
 平成4年から庭の手入れはしているから、今年で12年目になる。
 ところで今日までに要した時間は今のところ累計で14時間である。
 後は落葉樹の落葉を待って2〜3時間も手を入れれば終了となる。 という事は12年目にして早業の技能となったのであろうか?

 今年の剪定に入る前に例年に比べて松の茂りが弱いのではないかと観察したがそのためであっただろうか。(猛暑であった事が影響しているからだろうか?)
 それともやはり、技能が向上したのだろうか。 枝を一本一本持ち上げて葉を選り分け、思い切って剪定鋏で切り込む、モミアゲは奥から手前に引いてくると上手くいくことが分かった。(誰にも一度も教えられていない、人様の作業を眺めた事はある)
 12年前、初めての年は確か25〜6時間かけていたように記憶している。それでいて通りを通過する方に眺められるのが自分でも恥ずかしかった。
 が、今は眺められても平気である。(重々しくなっただけか)

 脚立の上り下りや身体をいっぱい伸ばしての剪定、藤の剪定では1998年に手作りした藤棚に登って作業をした。(高さ2M、バランスが悪くなった体力にはなかなか厳しい作業である) 昨日と本日は額に汗どころか上着に汗が滲んできた。
 健康維持・向上に良い作業と思って実施しているが、昼休みしていたら3軒向こうの家からバリバリ、ブーブーと軽快な機械音がする。
 シルバーセンター派遣の庭師さんのようである。
 自前のシルバーセンター庭師の活躍はいつまで続くのだろうか。 
 




NO598
                                         平成16年10月25日

 やって来ました秋の香、金木犀
〜そぼ降る雨にその香溶け込み、風に流される



 強い雨脚に流されてしまったと思っていた大根の芽が遠目からも確認できていた。
 足元にはまだ夏草が茂り、蜘蛛の糸が顔に絡みつく東側の通路を回って1・5坪の畑に立つ。 スーと伸びた茎5〜6Cmの先には双葉だけの幼葉である。 大好きな抜き菜のために蒔いた種であるが、抜き菜用にしては芽の吹き出しが少ない。
 やはり、畝を低くしてしまうほどの雨脚であったから、多くの種が流れてしまったのであろう。
 この量では抜き菜のオヒタシも、油揚げとの油和えも一度出来たら良いほうであろう。
などと、喰い気の秋(食欲の秋)にいささか落胆して、西側から道路に出ようとしたとき、かすかに鼻孔に感じるものがありました。 数歩戻り神経を集中した。
 やってきました秋の香、金木犀です。

このホームページに掲載するようになって3年強、4回目の金木犀の香りです。
・平成13年10月4日 NO128「月満ち 虫の音潜み 金木犀の香 闇に忍び込む 杯すすみ ペン走る」
・平成14年10月8日 NO242 「秋の華の香は“金木犀”」
           〜今年もありがとう 心安らかに楽しみました〜
・平成15年10月10日 NO400 「世相変わるも かの香は 届けられた
         〜うつつに漂う 金木犀の香に 身をまかせ〜
とあるから、今年も特に早くも、また遅くもなく咲いたことになる。

この金木犀はどんな天候、時間のときが一番素晴らしい香りをさせるのであろうか?
晴れた日の朝、子供らが登校してゆくときは優しく香っているように感じる。 
昼間はお休みしているのではないかと思う、ほとんど香はしない。
西の空が茜に染まった頃、各家庭の庭のものが一斉にその香を四方八方に振りまくときがその存在を一番感じさせる。 (散歩がてらに調べてみた事があったが、この辺りでは5〜6軒に1軒の割で金木犀が植えられていた。 姿は見えないが間違いなくこの家のものであろうとカウントしたものいれて)

なんといってもこの香を楽しむのは陽が沈み、辺りの空気がヒンヤリと重くなってきた頃、虫の音が密かに聞こえだし、月が雲間に見え隠れし、忍び込むように流れ込んでくる時ではないだろうか。
しかも、花満つ満開の頃よりは咲き始めの控えめな頃が良い。
手にする酒は日本酒、このときばかりは杯が良い。(普段はコップ酒か、良くてワイングラスである)

さて今朝は如何にと窓を開けれども、何の香もしないではないか。
シトシトとそぼ降る雨と金木犀の葉に出来た雫に全てが吸い取られてしまったのであろうか。 
さればと雫を手にとって鼻に近づけてみたが、悲しいかなその香を感じるほど鋭敏な感覚は持ち合わせていない。
それどころか吹き抜けてゆく風とランデブーしてどこか旅に出て行ってしまったのかと嫉妬している。 なぜか置いてきぼりを食った登校児童の気分のよう・・・。

あと10日間は楽しませてくれるであろう金木犀の香、オレンジ色の粒粒が地面にこぼれだすと、秋本番となる。
さて今夜は戻ってきてくれるのであろうか。
前のページはこちらからどうぞ