「毎回森田先生の「時代を斬る」を読ませていただいている66歳の年金生活者です。
政治家もジャ−ナリストもマスコミも学者も本音を語らないこの時期、森田先生の腹の据わった、また価値観がぶれないご意見を読ませていただき胸の痞えが下りると同時に、このような社会にしまった私達時代の責任の一端を反省しつつ、最後に何が出来るのかを自問しながら日々を過ごしています。
実質官僚に牛耳られている自民党政治の役割は既に終わって久しいのですが、それに対する野党の不甲斐なさが今日までズルズルと自民党を生き残させています。(其れを許してきた国民自身の勉強不足と人任せ・人頼り・保守保身が根底にあることを自覚しなければならないと思っています)
バブル崩壊後、旧態然とした利権政治の延長線で、そのたびに目先を変えた自民党の首相が何代にも渡り財政出動・公共投資のばら撒き続け、既に硬直した社会構造・制度・仕組みの中では生き金とはならず、血税の無駄遣いと国家借金の増大を膨らますだけでした。
万策つき自民党の命脈が尽きようとしていたとき、先の見通しもなくヤケノヤンパチで「自民党をぶっ潰す」「改革なくして成長なし」「中央から地方へ、官から民へ」と言って登場した自称「改革内閣」小泉首相。
将来に対する閉塞感と不透明感の中、不信、不満、不安を持っていた国民は”目眩まし”に合い、騙され何かが起こるのではと期待することとなった。
その実体は、裏で小泉首相を操った米国とその意を受けたマスコミと財界の一部が仕掛けた”改革”と言う名の国家・将来ビジョンなし、グローバルスタンダート・市場原理主義・弱肉強食・゛アメリカ追随の「ポチ政権」に拍手を送ってしまった。
その結果は7年後の今、大きな付けとなって表面化しているというよりは、アメリカの行き詰まりと相まって大変な状況=恐慌を呈しているといえます。
此処にきて明確に小泉政治が何であったかを気づかされた国民です。 が、この間=バブル崩壊後、其れまでの考え方や価値観を変更した生き方、会社運営の方向を転換され、行動を始められた方々は大変なご苦労をされておられました。 が、今花が咲き始めている状況をアチコチに散見できる状況になっています。
其れと同じように政治の世界でも民主党を代表とする野党への期待の風が吹き始めたのでした。
自民党ではダメだ、一度政権交代して新たな出直しをしようと・・・ その結果が、昨年の参議院選挙の結果であったと思います。
次の衆議院選挙によって政権交代が可能になると期待しました。 仮に政権交代しても果たして民主党に政権担当能力があるのかとは心配はしましたが、少なくとも50数年続いた政官財癒着の構造に少しは変化が起こり、其れまでより少しはあらたな展開が期待できるのではないかと考えていました。
仮に、民主党にも政権担当能力がないことが明白に成れば、其れはそれで本気で国民が目覚めると考えていました。 いや、其れを望んでいるといった方が正確な気持ちでした。 既存の政治家のほとんど(期待出来そうな政治家もいる)ではこれからの日本再建は出来ないと考えていたからです。
小沢さんには細川政権発足の時も期待しました。が空しく消えました。
しかし、自己の確固たる考え方、信念を持っているから多くの寄せ集め集団の中では力が発揮できなかったのか。あるいは、右から左まで無責任で我儘な意見が出るから、中央突破で豪腕を振るった結果だったのかと思ってもみました。 結果、政権党であることが目的のような自民に簡単に政権を渡してしまいました。
その後、小渕政権で上手にあしらわれ、冷や飯を食わされました。 それでも小党・自由党の党首として何とか存在感を示していました。
まだ何かあるのかなと思った時に、最後の賭けにでて民主党と合流し、棚ボタ式に党首となった。 選挙上手といわれる力量を示し、地方回りをし小泉ー安倍政権で疲弊した地方や人々の期待を票に結びつけ、自民党政治の終焉を演出してくれる可能性の参議院選挙の結果が出ました。
が、そのように思い、期待していた時に、「大連立構想」問題です。
腹が立つことこの上なしです。 そのときから少し時間が経過していますが、今もテレビで小沢党首の姿を見ると大声で「ばかやろう」と口に出てしまいます。
数日前、10数年続いているある会でこの事が話題となりました。なんとそこに参加した者のほとんが同じ気持ちを持っているのではと感じました。
民主党の幹部(?)は小沢党首の言動に怯えているようですが、そんなことでは真に国民の期待には答えられないことは明白です。
この状況で時間経過すれば、民主党への追い風の国民の意識が民主党離れへと変化するのでは思います。 なぜかといえば、自民党のオウンゴール=失点で得点してきただけだからです。 其れゆえに勝ち目のない自民党は今年どころか衆議院の次の任期まで選挙なしで行く腹積もりではないで思うからです。
そんなことでは、この大変革の時代の日本は益々死体と成ってしまいます。 ”亡国老人国”(元気老人までもが・・)に成ってしまいます。
今、国民は民主党に微かに期待をかけ、自民党政治の終焉と真の変革の道を求めていることを自覚すべきです。(自民政治家の方が強かです)
民主党はチャンスを生かしきれずに消えてゆくことになるのでしょうか。
昨日元三重県知事・北川氏らが「地域・生活者起点で日本をせんたく(選択)する国民連合」が発表されました。 これは中央の政府、自民党にも民主党にも期待できない、失望と危機感の現われでと考えます。 良い現象であると評価します。
今日の社会を作ってきたのは私達大人です、代表する政治家を選んできたのも私達大人です。このことから言い逃れることは出来ないと考えます。
これからの若者に引き継いでいただきたいこともありますが、負の遺産も余りにも多く山積させてしまいました
。
老人がこれ以上に権利主張をすれば、そのうちに若者が反乱を起こすのではないでしょうか。 そんな情けない最後だけにはしたくありません。
今は私に出来る事は可能な限り”国民健康保険”を使わないように、朝晩健康維持に務めることぐらいです。
反省すべきは反省し、これからの若者に謝罪すべきは謝罪し、最後に出来る事を穏やかに・健やかに・爽やかに、そして陽気に実行したいと思っています。
森田先生の日々のお言葉が大いに励みになったいます。 これからも健康に留意され益々活躍されますことを祈っています。
追記
今、衆議院本会議で民主党鳩山幹事長の代表質問と其れに対する福田総理の答弁を聞き終えました。
この国会がどのように展開されてゆくのかシッカリを見つめて行きたいと思っています。」