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   NO150
                                   平成17年10月21日 記

 定年後を悔いなく ”人生を深める” 松野宗純
  〜中日新聞 10月9日と16日 朝刊より〜


 松野さんは1928年生まれ、工学博士。エッソ石油副社長・監査役を経て1986年、曹洞宗金沢大乗寺住職の板橋興宗禅師により得度した後,嗣法。武生地蔵院(福井県越前市)前住職。 PHP友の会名誉会長。                                  

『・・・・、定年後は遅かれ早かれ社会人から一個人に還元される人生です。 出来るだけ早く西欧的な価値観から離れ、東洋的・仏教的価値観に沿った生き方を心がける方が良いと思っています。 というのも、欧米流の価値観は「よく働き、よく遊ぶ」ことを生きがいとしているからです。  現役時代は其れで楽しいのですが、この物差しで定年後の人生を計ると、働く事も遊ぶ事もだんだん出来なくなって、後には「挫折感」しか残りません。  

競争社会の悪癖で他と比較して衰えていく自分に対し、「ダメだ」という烙印を押します。 これでは幸せになりません。 そこでお釈迦様の時代に倣って、人の一生を        

「学生期」・・教育期                               
「家住期」・・社会に出て働き家族を養う                   
「林住期」・・仕事を終え人生を考える                    
      「遊行期」・・悠々自適 、人生の最後に独り楽しむ期間               
との4つに区分してみますと、定年後は「林住期」に当たります。 其れを今の日本では定年後も働く人も多いので再リタイアまでとそれ以降を2つに区分。                       「林住期T(60〜65) ・・・定年後の計画に基づいて、実践力を養う時期          「林住期U』・・75歳まで ・・・その活動期間 、この活動は人生を生き生きさせるものなら何でも良い。 ボランテイア、畑仕事、釣り、ゴルフ、好きなこと、得意な事、挑戦したいこと、般若心境の写経等々。                                   唯一の注意点は地域や人々から孤立しない事。                         
 最後に「幸せは自分の心以外の遠いところに求めても見つかりません。なぜなら、幸せも不幸も全て同じ自分の心からでてくる」』と結んでいました。                  

さて、私只今63歳、あと2ヶ月で64歳、「林住期T」も余すところ1年強となりました。
この間、定年後の計画に基づいて、どれほどの実践力を養ったであろうか。あるいは並行した活動期間としての実践はどうか。 評価は自分自身で行うものでしょう。
だって、満足も不満足も同じ自分の心が決める事でしょうから・・            






   NO149
                                   平成17年10月13日 記

 緊急 ニュース・フラッシュ
 〜鳥インフルエンザ大発生、米国政府対応急ぐ〜

 
 またこんな事を掲載すると「オオカミジジイ」といわれそうで、気になるのです。何もなければ結構な事と思い紹介することにします。                             
 これは私が入手しているFAX情報からのものです。(経済トレンドレポート NO275から)                                                      
『鳥インフルエンザが突然変異により人間間で感染するタイプに変わった場合、専門家によれば世界で500万人から1億5000万人の死者がでる恐れがあるという。          
 別の専門家は、最悪の場合、世界人口64億人のうち5億から6億人が死亡する可能性もあると指摘している。                                         
米ホワイトハウスが急にこの問題を取り上げた背景には、人間間で感染するウイルスが発生した事を確認したのではないかと推測される。 もし、世界的に大流行した場合、旅客機による人間移動や貿易などが極端に制限されて、世界経済が混乱し大恐慌になる可能性も否定できない。』                                          

さて、この情報を流した「浅井情報ネットワーク」の立場はどうか。記事内容は以下のように続きます。                                               
『米国内では鳥インフルエンザウイルスへの対策としてワクチンの開発が急ピッチで進められているが、私たちに出来る対策を考えてみよう。                       
@ 健康および生命を如何に守るか                
A 経済的な混乱の中如何に財産を守るかの2点に絞られる。
@ の健康を守ると言う事では免疫力をあげるしかない。鳥インフルエンザに感染している患者の死亡率は60%を超えるという。免疫力を高めるのは温熱療法が効果的(注、加藤・・・この療法の器具を取り扱っているのが、この情報発信社)                
A 財産の保全については、のマン社やスーパーファンド社の先物分散投資運用のファンドしかないだろう』と書いている。(注、加藤・・これも浅井ネットワークの紹介しているもの)


覚えていますか?つい1~2週間前に新聞に登場したニュースです。
「NYテロ情報」_ニューヨーク地下鉄を標的にした爆弾テロ計画の事です。
この情報はウソであったと米CNN報道です。                     
かと思うと、今も続いています「イラク戦争(侵略)」・・核兵器の製造がなされているといって、戦闘に入りました。                                 
覇権をもった国、利権を持った一部の集団は手前勝手なことをしたいために、情報を操っている事に充分留意しなければなりません。                            
そこに行くと、 少なくとも私には覇権も無く、利権を保持するために発言したり、情報発信したりしている魂胆はないことは明白とご理解いただけると思います。            
少しばかり「オオカミジジイ」である事はお許しください。                    
 何事も無く平穏に過ぎればそれに越した事はないと思っているのですが、今という時代そんな訳にはいかないようでございます。                             
祈る思いと、何か出来る事を少しでもと思う今日この頃です。
                                                      
                                                       
                                     
                                                    
   NO148
                                   平成17年10月8日 記

 ”愛・地球博”185日間のデータ発表
 〜中日新聞 10月6日 朝刊〜博覧会協会まとめ


 入場総数 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2204万9544人          
 一日平均入場者数                     11万9186人
 一日最多入場者数                     28万1441人(9月18日)
 一日最小入場者数                      4万3023人(3月25日)
 最も入場者数の多い曜日                 土曜日(平均14万140人)
 
 入場者の平均滞在時間                  6時間55分
 入場者の地元率(東海・北陸地方の占める割合)  60・9%
 リピーター率(2回以上の入場者数)           38・1%
 外国人の入場者割合                    4・6%(最多は台湾18・8%)
 入場券の総販売枚数                 1632万枚(9月の会場外販売分を除く)

 迷子の保護人数                      584人
 拾得物の数                         2万8521人
 熱中症患者                         194人
 「良かった」と答えた人の割合              約80%
 「また来たい」と答えた人の割合             約75%
 全期間入場券での平均入場回数            11・05回
 1人で最も多く入場した回数               270回(一日に複数回入場を含む)

 
  この地方の方でないと目にする機会が少ないだろうと掲載しました。
 この他にも交通手段の調査結果では約2千2百5万人の総入場者のうち、鉄道系の利用が千八十万人(48・9%)、道路系が七百七十一万人(35%)。
 リニモは増発もあり、全体の40%近い八百五十四万人が利用、名古屋からのシャトルバスも百五十万人(6・8%)。
 一方、当初計画に無かった民間駐車場、自転車、タクシーなどの利用者は三百五十四万人(16・1%)に上がった。

 モリゾーゴンドラ(長久手会場と瀬戸会場を結ぶ)(336万人)、燃料電池バス(100万人)、長久手会場の隊列走行バス「IMTS](179万人)、キッコロゴンドラ(434万人)など当初計画をいずれも上回った。

 このような数字が会期終了後、約2週間で発表されるという事は入場券の裏に埋め込まれたチップによるカウントが可能にした事でしょうし、その他各種の先端技術によるものだったのと想像します。 IT革命などと大げさに言わずとも、日々刻々私たちの生活の中に・側で大きな変化の波が起こっています。 (コラム1−D NO367に掲載する予定の内容、そこで勉強してきました。 消費者から見たー近未来のインターネットー)

 これらの数字を見て、最大入場者の日9月18日と最小入場者数の3月25日の両日とも私は足を運んでいました。 3月25日は肌寒い日でした。 9月18日は散歩代わりに出掛けたのですが、余りの人の多さに早々と帰って来てしまいました。
 全期間入場券の利用回数は21回でしたので平均の2倍、平均滞在時間時間は6時間20分でしたので、ほぼ平均並みでした。

 迷い子や熱中症の数が思ったより少なかった事は、色々な対策が効果を発揮したのでしょう。 「良かった」「また来たい」と言っていただいたパーセントがこんなにも高たった事に驚くとともに、少しばかりボランテイアとして関わった者として嬉しく思っております。
 
 色々な報道・評価がなされていますが、「自然の叡智」という、とっつき難いテーマでしたが、お客様=入場者との接点では「ゴミの分別・回収」(回収のみならず、その再利用)「エコマネー」「ボランテイアの活動」に好感を持っていただけたようですし、会場づくりにおいても自然の景観を出来うる限り残し、勾配を補うための木製で出来たグローバルループ(空中回路)が好評で、歩くのが疲れずここを歩いているだけで楽しいとも言って居られるのを何度も耳にしました。
 市民参加と運営による手づくりの「市民パビリオン」や「地球市民村」も会期後半になるに従って、訪問者が増えていったように感じました。

 愛知・瀬戸・海上(かいしょ)の森から始まった計画は大きな評価を受けて5年後の「上海」へと引き継がれる。そこでのテーマは「よりよい都市、よりよい生活」という。
 経済成長著しい中国であるが環境配慮は避けて通れない。 
 サブテーマを5つ設定するという。 「経済の発展、技術の発展、文化交流、人間関係、都市と農村関係」 。これは上海博のテーマにとどまらず、日本そして多くの国が抱えている課題でもある。
 「海上の森」から「上海」にと繋がる架け橋はどのような気づき、発見、体験をさせてくれるのであろうか。 今から楽しみである。
 「2010年の上海博覧会」へ心身ともに健全で参加したい。

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                                   平成17年9月29日 記
 NO147

 人がより良くいきるために
 〜何より大切「愛、怨し(ゆるし)、和」日野原重明〜


 『ベストセラーとなった『生き方上手』をはじめとする数多くの著書、講演、テレビなどで馴染みの日野原重明氏の講演会、(主催 中日新聞社  協賛 雑誌「いきいき」・ユーリーグ株式会社 協力校 愛知学院大学)が、9月10日に愛・地球博パートナーシップ事業の一環として開催された。 会場となった愛知学院大学100周年記念講演堂には2000人以上もの聴衆が詰めかけ、、愛を持って生きる喜びを語る日野原氏の話に熱心に聞き入った。』<中日新聞9月29日 朝刊より>

生き物全て平和に共生を                                  
 「ゆるし」に「怨」の字を当てるのは「寛怨」という言葉が好きだからです。「寛怨」とは、自分のごとく相手のことを考え、相手の間違いを怨しなさいという意味です。           生きていて良かったという感謝の心が持てれば、其れは最高の人生だといえるでしょう。
そのためには、生き方をいつも考える姿勢が大切なのです。                

「成功加齢」を重ね 「新老人」                               
75歳になったら老人と呼ぼう、「新老人」と呼ぶことにしました。               
65歳から75歳までは人生の最終段階を迎えるための準備期間ととらえる事にしました。
「成功加齢」のために必要な事                                   
@ より良い習慣を身につけること                               
A心と体の働きを出来るだけ良い状態に置く事                       
B積極的に社会と関わる事。                                  
C希望と信念を持ち、不屈の精神と生きるたくましい行動力を身につけること     
D常に愛する心と感謝の気持ちを持つ事                          
E勇気を持って新しい行動を始める事                            
F若い世代と蜜に交流する事                                 
G過去にこだわらないで、上を向いて歩こう。                        

 ・老いるってことは素晴らしいこと                              年をとると確かに記憶力は落ちてきます。 しかし、総合的な判断力は向上します。 より良く生きるためには「愛し、愛される」「新しいことを創める」といったことの他に「耐える」事も必要です。    辛い事を経験すると、人は他人の痛みに共感できるようになります。
耐える事を通じて、感性豊かな人になれるのです。                      

「愛」について
 愛を意味する言葉に「エロス」と「アガペー」があります。                     「エロス」古代ギリシャの哲学者・プラトーンは、「エロス」を「自分の足りないところを求める」という意味で使いました。                                    
其れに対し「アガぺー」は「与える愛」であり、「無償の愛」を意味します。    「無償の愛」は、決して見返りを求めるものではありません。時には自己犠牲をすら伴なうものです。
私たちが目指すのは、この「無償の愛」でありたいと思っています。            
この愛の心を実らさせるのが「怨し」です。怨しは他を信じて耐えて待つ愛の心、他を責めず、弱い自分が怨されて生きているように他を受け入れる慈悲の心です。 他人の痛みが心で感じ取れること。 希望の無い人には、希望の火を灯してあげること。 そのため、あなたの時間を使うことが愛なのです。                                   
いのちとは、あなたが持っている時間のことです。 あなたのいのちをどう使うかは、あなたが決める事なのです。                                       
「きりのない願望があなたを幸せから遠ざける」 形になる願望を持って死ぬ事は出来ません。 人は皆、裸で死ぬのです。 「終りよければ、全てよし」と言ったのはシェークスピアでした。 あなたの持つ素晴らしい遺伝子を良き友と一緒に発掘する努力をしましょう。 

与えられた環境から、自分でつくりだす環境へ。 あなたの中に隠れていた素晴らしいいのちを、ぜひ見つけ出してください。』                               
                               
他に入力したい事がありましたが、まず初めにこの」野原さんのこの講演を入力しました。                                            
ただ、読んだだけよりも強く心に刻まれたように感じましたし、忘れた頃に再読できると考えています。 入力の調子が悪く普段の3倍も時間がかかってしまった事も、かえってよかったと考える事にしました。                           
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   NO146                                              平成17年9月14日 記

 藤原 直哉のワールドレポート NO482より
 〜衆議院選挙の結果〜
 <各節毎に、加藤の感じたことを書きました>


 約半分に要約しております。 また各節の冒頭に数字を配してのは私で、元文にはそのようなものはありません。 また、各節の終わりに、その節で私が感じたこと、気持ち、考えを記してみました。 皆さんのご意見が聞けると有難いですが・・・・ 
             
 <9月14日 ごご7時半 入力し掲載しましたが、校正をしておりません。誤字・脱字ご容赦ください。>                                                
<9月15日 午後12時半 中部大学の秋期のオリエンテーションに参加後、校正と一部修正をいたしました。 まだ誤字・脱字があると思います。あしからず>                                    



 『予想外の自民党の圧勝という結果になりました。  小泉政権とマスコミは大勝の美酒に酔いしれていると言う感じです。                                   
@ 結論から言って天は、日本を米国と同じように一度徹底的に壊してしまわなければならぬと決断されたようです。 ここで体制を立て直して21世紀の日本に軟着陸させることは出来ない。 米国と同じように一度徹底的に壊すものを壊し、立て分けるものを立て分けなければならない。  天はそのように結論を下されたのだと思います。                
・・・私は今まで、そこまで突き詰めた考え方に至るまで思いつめたと言うか、真剣な葛藤はありませんでした。 が、これだけ国家の重大課題を先延し、本当のことを国民に知らせてこなかった(国家財政の破綻、社会保障の行き詰まり、少子高齢化の問題・実態数値等)為政者の態度と誤魔化し、さらに目くらましをかけたようなマジックショウに酔わせて事を運ぼうとしている事に対し、天は何かを考えているとは思います。                
A 今回の選挙前後の様子を見ていると、丁度4年前の911テロ直後の米国にそっくりだと思います。 テロをキッカケにネオコンが完全に米政府を乗っ取り、マスコミを総動員し、米国をテロ戦争と言う自滅外交と弱者切捨ての国内政策に暴走させ始めました。    
多くの米国人は911テロの時、世界のことも自分の国のことも全く知りませんでした。  
ですからいきなりマスコミが大衆を誘導し始めた途端、人々は熱狂的にブッシュ大統領を支持し、8割を超える支持率を得てブッシュ政権は暴走し始めました。            

・・・アメリカの3大ネットワークは一部の権力者によって操作されている事は事実であろうと思います。 ホリエモンのことがあったように、日本のマスコミも彼らのワナに既に嵌っているのだろうか。 、あるいは彼らと組んだ目には見えない日本の権力者によって、知らぬ間に操作されているのだろうか。 私も時折見るあの馬鹿番組の数々は日本人を骨抜きにするたくらみ以上のことが隠されており、着実に戦略が進められているのだろうか。                                   

B 基本的に今の弱肉強食政治を動かしている連中の発想は単純です。 郵政民営化の次は社会保障負担の改革だとオリックスの宮内氏が言っているように、<企業が触れないカネは企業が触れるようにして、企業が払うカネは給与も社会保障負担も出来るだけ少なくしようと言う事なのです。 そうしないと国際競争力に勝てない、生き残れないといいますが真っ赤な嘘です。 米英を見れば明白です。長期低落傾向にあります。 企業は単に経費を削れば成り立つというものではなく、世の中に役立つ商品を開発して市場に出し続ける事が企業の役割です。                                       80年代以降の市場原理主義の経済と言うのは、権力とお金を持っている人たちが経営を忘れ権力と報酬に胡坐をかくようになってきており、強者が自分の強さを利用して富の独占を図ろうとしていると言うのが実態です。                            

・・・日本の企業経営者の精神、資質が金や権力に魅入られ、本人も知らぬ間に身売りしているとは思いたくないが、戦後60年、特にこの10年の間に人々の目に映ったものは、白髪混ざりで恰幅の良い名の通った経営者が頭を下げる姿でした。 戦後の日本の復興にリスクを恐れずに大活躍した経営者の姿はほとんど見ることができなくなった。 清く・正しく・美しい日本精神の真心をもった方はいなくなったのか。 なにか魔物にでも取り付かれ、高い理念や精神は奪われたしまったのだろうか。 これも今のような政治家を選んだ国民の見識レベルを示しているのだと考えると一言もない。                           
C 信念もビジョンもなく利害打算で強さの分け前に預かろうと群がってきているだけです
 たらいの水をどうやって増やすかでなく、たらいの水をどうやって自分の前にかき寄せるかだけを考えているのです。  そのため世の中の矛盾はますます強まって、決して改革によって素晴らしい未来が来ると言うことがないのです。                     
 巨額な財政赤字も構造的な失業問題も少子高齢化問題も、今の体制では克服できない問題ばかりです。 体制を組み替えて、抜本的に社会を作り変えるという、前向きで建設的な発想がでてくる前に、弱者を切り捨てて自分達だけが生き残ろうと言う連中が手練手管を駆使し、力を握って世の中を我がもの顔にしているのです。                
 米国から追い出されたネオコンがいよいよ日本再上陸を果たしたと言う感じです。     今、米国では富を吸い上げる弱者がいなくなり、金持ち同士の富の取り合いが激しくなってきております。 市場原理主義者が行う改革は結局強者もやがて弱者に変えてゆくことという終わりなき破滅以外の何ものでもなく、やがて資本主義体制自体は自らの手で灰塵に帰される結果に至るのです。                                  

・・・@でも書きました、今、日本の避けて通れない優先重要課題は言葉や想像では推し量れない程の覚悟を私たちに要求していると考えます。 が今の物的豊かさを当たり前として享受している私たちに為政者(政治家・高級官僚)、さらに学者、マスコミ、評論家も耳触りが悪く、肌に冷たい事実を語らず、告げず、自己保身を優先し、真の国家・国民の立場に立っての発想と発言、行動をとってこなかった。 そこに着け込んで、あるいは計画的に米国のネオコンが上陸してくる事はありうる話、既に着々と進行しているとも見えます。  資本主義自体の崩壊についても、大分以前の事ですので記憶は薄くなってしまいましたが、インド生まれの経済学者・ラビ・バトラが「社会主義・ソ連邦の崩壊の後に、資本主義の崩壊を予言・予測していましたが、まさにその道筋を歩いているとの思いがします。                                                
D 新小泉内閣が本格的に改革を始めたら、日本は今の米国と同じように完全なる国家崩壊、国家破滅のみ残ります。 大企業・財界など政治に擦り寄った連中は政治が破滅すると同時に崩壊し、日本は一度ゼロからの出発を余儀なくされる事になるでしょう。    
 国家破滅がみえてきましたので、次の時代の準備を本格的に始めなければなりません 
中央はなりふり構わず弱者切捨て、地方切捨てに走り出したら、地方は力ずくで戦うしかありません。  その過程の中で地方は次第に自立する力を持ち、21世紀らしい地方の政治と経済が生まれてくるのです。                                   

・・・「改革」「改革なくして成長なし」と進められている方向と行動が国家の崩壊へと繋がっているという。 全ての改革の中身が間違っているとは思っていないが、一番基本にある考え方のところ(たとえば市場原理主義)が結局全てを崩壊、破壊に結び付けて行くのだということなのだろうか。  自然界には適者生存、弱肉強食の法則が働いている。 が、人間社会は限度を知らない、わきまえない、欲望をコントロールできないからなのだろうか。 自分だけは生き延びたい、そのために地球上の全ての生命体を利用し、活用するだけで、その恩恵に感謝する気持ちを忘れた姿勢が崩壊への道に繋がっているという事なのであろうか。 最後まで勝ち・生き延びる事を願って他者を食い尽くしてしまう。 それが最後自分に及ぶということなのでしょう。                             
 

E 新小泉政権は最初のうちは対米従属政権のようにみえるかもしれませんが、やがて米国の手を離れて独立しようと言う人々が政治を動かし始めるのではないでしょうか。  
米国はイラクでボロ負け状態になっている、さらに米国経済はヨタている時に、小泉独裁政権が出来た。 日本は独自に憲法改正し、軍隊を保持・強化してアジアの覇権を求め始め、ついに再び米国と戦おうとするのではないか、猜疑心の強い彼らはそう考えるのではないでしょうか。                                            
 衆議院で三分の2を与党が握ったと言う事は憲法改正に向けて日本が本格的に動き出し、紆余曲折を経て、日本が米国従属を脱してゆく最初のステップになったのではないでしょうか。 ですから日米関係の変質に今後ともよく気をつけていく必要があります。    

・・・まさか、まさかと思います。 が「弱り目に祟り目」とい諺があります。 イラクでニッチもサッチも行かなくなっている。 イランも北朝鮮も言う事を聞かない、中国・ロシアもこのときばかりと動き回っている、自分の裏庭と思っていた南米の国々は言う事を聞かない、そこにハリケーンである。                                         
 力があり気持ちにユトリのあるときには疑心暗鬼など生まれぬものだが、様々な事が裏目に出てくると冷静な判断と決断が出来なくなるものです。 まさか、戦後この方、アメリカの若者の命をかけて守ってきてやった国・日本、一番忠実で言う事を聞いてきた国が反旗など揚げるわけが無いと考えるのが常識と思いますが、人間の気持ちの変化はわかりません。                                                  
一つ歯車が狂うと、過去の忌まわしい事柄が大きく浮上してこないとも限りません。   
今後の日米関係の変質には十分に注目している事が大切と言うのは同感です。           

F 現段階で350兆円は既に米国に渡ってしまったと考えられます。 彼らはこの金を何倍にも膨らませて日本の強い企業を買収してくる事でしょう。 財界・大企業は自民を支持し、規制緩和を支持して、結局国際金融資本にカモネギをやっているのです。         社員や下請けを苛め抜き、弱肉強食は当然とばかりに経営力のなさを全部下に押し付けて勝ち組気分で威張り散している。どう考えても21世紀的ではありません。        天は何時誰を如何を使って彼らを整理するのだろう、非常に興味深く見ていたのですが、郵政で米国に渡ったマネーが市場を通じて整理すると言うシナリオが見えてきました。

・・・天は本当にそんなシナリオを組んでいるのでしょうか。
 ストレートに全てを信じるわけには行かないが、1970年代後半〜バブル形成〜崩壊〜その後今日までを振り返る。  1970年代後半、いち早くエネルギー危機を脱した日本が製造業を中心としてもたもたするアメリカを尻目に圧倒的に勝ち続けた。 そればかりか資金を貯えた金融・不動産会社が破竹の勢いでアメリカの不動産を買収するまでになった  この行動に、アメリカはこのままでは日本にやられてしまう、買い占められてしまうとまでの懸念をもったと言う。 そこでアメリカの弱点を正し強いアメリカを取り戻すために日本の産業をはじめあらゆる分野の調査・分析・評価をして、対日本戦略を構築した。 その中の一つに日本の弱点を叩け、その一番手がアメリカの強みを生かし、日本の不備・弱点をつく資本金融の自由化
迫ることであった。 まんまとその戦略に日本は乗せられ、その後のバブル崩壊も、バブルの対応政策も半分押し付けて読みのうち、後は面白いように日本の無知と混乱に乗じていただくものは詐欺師のごとくにいただいていった。          
 最後に残っているのが350兆円という。 この15年の間に日本も大枚の勉強代を支払い、対応策がこじられるられるだけの知恵と体制が出来と思いたいが、やっと、どうしてこんな状況、状態になってしまったかの原因が分かりかけてきたところのレベル。とこらが策を立案するすべき立場の人間が皆逃げたか、腑抜けになっているという。       
そこで天のシナリオということになったと考えなければならないとはなんと寂しい限りだ。 

G 金融機関と異なり日本の製造業は経営者は無能でも現場の力は世界を制するものがあります。 ですから外資が会社を解体しても結局は製造業の現場には手を入れることは出来ず、何らかの形で日本の製造業は残ると思います。  市場が崩壊した時外人も帰って行かざるを得ません。 外人が帰ってしまうまでの間に日本の製造業は何処まで変貌を遂げるのか、これも今後の注目点です。                              

・・・戦争なら全てが灰に帰するということもあるが、歴史と伝統に裏打ちされた人々の心と手足、身体に中に育まれた知恵や技量・技能は強制移住でもさせない限り奪い取る事ができない。  仮にそのことを考えたとて、それらを育んできた国や地域が持つ文化によって支えられているのだから、移住は不可能な事である。 再び立ち上がった日本の製造業・はじめ産業はそのものの価値と同時に、立ち上がってゆく過程のそのものが世界のモデルとなろう。                                                 
H 自公が圧倒的多数を取り、民主が惨敗を帰しましたが、社民・共産は退潮がとまり、国民新党、新党日本、新党大地が生まれました。 北海道は日本の神道では米国の雛形。 新党大地の理念を見ると(www.muneo.gr.jp)連邦政府が崩壊した後の米国の人々の心象風景が見えるようです。 これからの政治はこうしてたとえ少数でも思いを共にする人の集まり、手作りで政治を作り挙げてゆくという原点に回帰してゆくと思います。       
 出来る事なら市場原理主義者による破壊を止め、今の米国のような状況に至る前に政治を切り替えて、日本を救って欲しいと思いますが、そのためには日本と世界全体をどのようにすればよいかという大きなところから理念と発想を組み立てて、今までの常識にとらわれない行動をおこさねばなりなせん。 同時にわれわれもこれからは遠慮なく新しい未来にむけて積極的に行動していくべき時です。』                       

・・・、今後、都市=中央は混乱し崩壊の状態になろうが、地方にはそこで暮らす人々の生活基盤となる豊かな大地と自然がある。 一人ひとり、そして意を同じくする人々の和が生まれ、結集される。  ここからも新しい日本の姿が生まれ、同時に世界の人々に驚嘆を持って評価され、敬われ歓迎されるモデルの発信となる。                    
私たちは今、一つの時代の出口に差し掛かっていると同時に、新しい時代の建設現場に立っているということなのでしょう。                                   

 







   NO145                                              平成17年8月22〜24日 記

 「意思」「覚悟」「勇気」という単語を夢見ました


 8月8日の夜、「混乱の時代に入った。 〜不安・不信・不満は自己解決よりなし〜」と題して、今回の衆議院解散、総選挙の意味を考え、活字にした。 
 その後、全国紙の主張・社説を読んでも素人の私が気づき・思ったことの範囲を超えるものがないように思えて仕方がない。
 かって、この小泉政権はマスコミが作り上げ、声援している政権であるとの話を聞いたことがありますが、その側面は確かにあると感じます。 それ故でしょうか、各紙の論評は切れが悪いように感じます。 各党のマニフェストが出揃ったところで、その各論を対比して良し悪し、具体性あるなしの評価をしていますが、それ以上の指摘がないように思います。 
 確かに、時代の変化と言うものはお芝居や映画のように劇的な進展・変貌をするものではないのでしょうが、私はこの時代は思いがけないところから事は始まり、それが連鎖反応的に世界に広がり、その波がまた打ち返しアッと言う間に事態は大変革の嵐の中に放り出されているのではないかと予感するのですが・・・・
 その視点からすると小泉さんはその波を発生させた人物の一人となるのではないでしょうか。

 小泉首相の功績、公約を実行したこと
 

 それは、「自民党をぶっ潰す」と公約した事の実行である。 私のこのホームページでも数度そのことには触れてきたつもりですが、「道路公団の民営化」でも「三位一体の地方分権」でも、「年金改革」「健康保険改正」でもイイカゲンなところで妥協をして、首相が登場した頃の勇ましさは何処に行ったのだろうと落胆しました。  いやその現象が表面化する以前・政権発足後の3ヵ月後には小泉首相の批判派に回りました。 
 それは首相として国の方向、あり方を示さず、それに基づいた目の前の各課題に対しての政策を作成し実行すると言う方式をとらなかった。 結局自身の保身と自民党内のコップの中の派閥政治の域を出しえないと感じたからです。 それに、自身の信念による道筋を立ててというよりは余りにも米国よりの、いやイエスマン一辺倒の政治姿勢に危惧を覚えたからです。
 今に成ってみれば、中途半端に実行された政策の総和で持って小泉政権の目指していた(結果として、信念付でなく)結果が現象化した。 特に外交においては身動きの取れないものとなった。 財政再建は見通しが立たず、国の崩壊すら感じられる。
 ただ手振り・身振り・言葉のフレーズ選択は上手く、旧守派あるいは抵抗勢力との対決姿勢を演出して、国民に少しの痛みを伴う改革を実行すれば、また再び昭和のよき時代が再来するとの幻想をもたらして、小泉人気を演出しました。
 
 8月10日「混乱の時代に入った」で書きましたように、決して小泉首相の批判ばかりはするつもりもありませんし、してきてはいないと思っています。 「出るべき時に登場した政治家」「しがらみの少ない政治家」、それ故に旧来のリーダーとは大いに異なる政治姿勢・政治手法で約4年半を切り抜けたとは思いますが、広い視点から見れば結局、利権政治・派閥政治の自民政治の延命に手を貸しただけと言うことになるのではないでしょうか。 それは影響力のある大半のマスコミが旧来の自民政治からの脱却を小泉政権に期待して声援を送り、誕生させたと言う経緯にもよるのではないでしょうか。
 もっと、長く・大きな歴史分析・認識からの新時代の予測視点がなかったように感じてなりません。
 
 増してや、自民政治の中にあって旧守派・抵抗勢力と言われる政治家は小泉政治を議員内閣制の無視とか、強権的な脅しの手法とか、憲政史上における常道を逸する暴挙とか言っておりますが、冷静に見ていますと国会議員としての立場の保持のためには有権者=国民に人気のある小泉政権にたてつくことはせず、従う姿勢をしめしていました。 が一方、小泉政権に成って政治的に乾され、利権にありつけなくなったことへの不満と、地元の有力支援者との板ばさみにあって堪えきれなくなった結果の反対・棄権行動となったのではないでしょうか。
 以上の分析がどれほど事の本質を突いているかは知りませんが、どちらにしても小泉さんは衆議院の解散・総選挙に打って出た。 結果はどのように出るかはこれからのことですが、従来の自民政治は分裂・崩壊した事は確かである。
 小泉さんは時間をかけたが公約を実行した。 そして、それは新時代への幕開けのスタートとなり、きっと後世小泉さんの功績として語られることになろう。 

 選挙結果の予測とその後の展開予想

 
結論から言えば8月8日(入力は8月10日)から2週間、大手マスコミ各紙の報道、社説をよみ、各社の世論調査の結果が発表されているが、今のところ私の予測は変化ない。 
 それは、自民党と公明党で過半数に達しない。
 民主党は単独での過半数の可能性は5分5部の可能性と書き、どちらかといえば可能性は低いと予測しました。 今も変わりはありませんが、マスコミの争点の取り上げ方に大きく影響されると思っている。
 公明党は議席数を減らす。であったが、ここに来て危機感の高い小泉自民党との連携・支援体制が急速に高まっているから、現状維持は可能ではないかと思うが、積み上げ は疑問。
 共産党は現状維持か幾分増加と予測しました。 民主党がモタモタすると批判票が共産党に流れる事がありうると感じています。
 社民党は存亡の危機が更に深まる。 減少する。

 ただまさか解散まではしないであろうと高を括って反対した議員たちは準備不足のまま、「日本新党」「日本」なる新党を発足させた。
 一方小泉さんの「恨み・狂気迫る」ともいえる(そこが小泉首相らしさ)態度で、”刺客”と呼ばれる小泉支援・賛同候補を議案に反対した議員の選挙区にぶっつけている。
 小泉首相にしてみれば解散・総選挙に至らなければ総辞職となり、そこで一貫の終り、また選挙に勝たねばこれまた終わりという事であるから、何の不思議もない手を打っている事になる。 そこまでのことを読んでいなかった(小泉さんの性格も含め)のは政治家にしては先が本当に読めていないと思う。
 
 さて、私の予測が当たろうが当たらないだろうが、もう後戻りできない政治、時代の流れではないでしょうか。 この9月11日の投票日までに、日本にかぎらず世界のどこかで決定的な事件、自然災害等が起きるかもしれません。 そのような事は得てして、こんな時に起こるものです。 ”意思、覚悟、勇気”というのが単語が昨夜夢の中に現れました。 入力する事は簡単ですが、どれほどの決意と覚悟をすればよいのでしょうか。
 私の過去の体験範囲内の事ではないように思える

 混乱の時代は応仁の乱の時代と同じ

 
「混乱の時代」と言ったが、日本、世界の歴史の中で何時・どのような時代が当てはまるのかを考えてみたが、乏しい知識では無理であった。 
 ただ「応仁の乱」後の時代と指摘された方がおれれたので少し調べてみた。
 応仁元〜文明9年(1467〜77)足利将軍家および管領畠山・斯波両家の相続問題をきっかけとして、東軍細川勝元と西軍山名宗全とがそれぞれ諸大名をひきいれて京都を中心に対抗した大乱。 京都は戦乱の巷となり、幕府の権威は全く地におち、社会・文化を含めて大きな時代の画期となった。
 この応仁の乱に当てはめてみると、明治時代から積み上げられてきた中央集権の政治(55年体制以降の自民政治、あるいは官僚支配政治)が内部分裂した。 それを受ける野党も頼りになる政党としての纏まりはなく、中央=首都東京は混乱の地となる。
 応仁の乱後は地方の有力武士が我こそはと旗揚げし、下極上の戦乱の世と成ってゆく。 同じように、今日の日本も中央に頼るものがなくなった地方が自らの知恵、才覚で持って立ち上がってゆくという事になる。 これは充分に考えられ、予測可能な事であります。

 現代社会の基盤と成っている産業文明成立の19世紀のヨーロッパの歴史は

 それまでより所としていた中央が崩壊し、群雄割拠してゆく応仁の乱になぞらえて、今日を混乱前夜と想定する事は良いとしても、社会基盤も異なり、価値観も異なる時代にに当てはめて、どのような事が起こり、如何対処してゆけばよいのかはいささか予測、想定困難である。 そこで今日私たちの社会の基盤と成っている産業文明の成立期とその後の歴史を考察してみたい。

 その今日の社会構造はどのような背景から形成されたのであろうか。 思い出したのが19世紀後半からのヨーロッパでした。 それは第1次世界大戦へと続く19世紀世界の終焉となる戦争であったのですが・・・。

 19世紀、特に後半において科学技術の発展・実用化・工業化は進展した、それは学問としての進歩がなされたというにとどまらず、また生産現場の状況が変化したというだけでなく、さらに経済的に、決定的に工業化が高度なるものに進みだした。
 それは人間の生活や価値観の世界までをも大きく変えてゆく、いわば文明的な変化が生じた。 いうならば産業文明の形成である。
 具体的なことをあげれば、電気の実用化である。 暗い社会からの脱皮。
 鉄道や船舶の進歩。時速40Kmが19世紀末には80Kmとなる。移動に対する人々の感覚は変化し、船舶輸送は大型化し安定度もました。
 自転車の普及もこの19世紀末である。
 そのほか海ケーブルが地球上の相当に広い範囲で結ばれた。

 見えるものばかりでなく「見えないモノを見る」という知性の働き。
 「細菌」の発見。 殺菌法の開発や予防接種の実施がなされた。 結核菌、コレラ菌、ペスト菌の発見。 
 フロイトによる精神分析もこのころからである。
 物理学の分野においても放射線という人の身体を透視する物質が発見されX線と名付けられた。 20世紀の原子核物理学に繋がる鉱石からの放射線の発見。

 生活面からの変化してゆく事柄として
 電話の実用化、20世紀における映像文化の時代を形成する映画の開発実用化にも成功している。 その他、電力の活用は市内電車が走り、ロンドンでは市内電車が地下を走ることになる。 自動車の開発ではガソリンエンジンの四輪自動車の開発は1886年であった。

 以上いささか長く紹介してきましたが、これらは全て20世紀に更に発展高度化して、今日の私たちの考え方(たとえば「早く、効率的に」)、暮らしに深く直結しています。
 その産業文明の行き詰まり、終焉の時にあると指摘したいのですが、ここではひとまずその論議は於いて、そのような素晴らしい発展の中にあった19世紀後半のヨーロッパが戦争という混乱の時代に何故入っていったのかを取り上げてみたい。

 19世紀はヨーロッパにおいては「国民国家の時代」であった。
 <20世紀後半においてアジア・アフリカにとってはヨーロッパの旧植民地から独立であり、「国民国家の時代」という事になる。 ここでいう国民国家(NationnState)というのは、一つのネイションNaition=国民は一つのステイトStaito=国家を形成する、という国家形成に関する政治原理のこと)
 
 ヨーロッパにとって19世紀を国民国家の時代と呼ぶ理由は以下のようである。
 国によって一様ではないが経済における工業化を軸とした資本主義化の推進、それに見合った国内市場の整備(消費市場としても労働市場としても)を軸とした経済システムの確立が避けて通ることの出来ない課題として存在する時代となった。 それは経済競争の時代で富国強兵路線をとらせるようになる。 それは住民一人ひとりを国民として動員する展開を不可避とした。 工業化の進展はそれにみあう規律を持った労働者大衆の存在を必要とした。
 国民教育のための制度的な確立は政治課題となり、国民の同意を取り付けることなしには政治がうまく立ち行かなくなった。 ここにアジアやアフリカとは異なる意味において国民国家と呼びうる時代の理由である。
 そして、国民国家形成の時代が同時に帝国主義といわれる時代に成ってゆく。
 やがてそれは植民地帝国という野望の衝突へと進んでゆく事になる。
 これは15世紀のポルトガルを先頭に始まった、とりわけ16世紀以降「大航海時代」と言われるような海外進出、海外膨張の更なる広がりと見る事ができる。
 その膨張の歴史をここでは語ることにはしないがイギリス、フランス、オランダ、遅れて国家形成を実現したドイツが加わり植民地の争奪戦の台風の目となる。
 アメリカもモンロー宣言によりヨーロッパとは相互不干渉政策を主張していたが、日本には黒船がやってきて開港をせまったし、中国でも天津条約に絡んだように膨張政策をはじめ、スペインとの間に戦争を起した。 イタリヤも地中海を挟んでアフリカへの勢力確保を展開し始めた。

 以上列挙してきたように、ヨーロッパ諸国間の勢力争い、植民地の争奪戦、あるいは経済的支配をめぐる駆け引き、こういった争いが、工業化を経た後の軍備強化と軍拡競争と共に、各国に、戦争への危機感をもたらした。 それがまた軍拡に走らすという展開となる。
 如何なる状況で戦争突入になったのか、戦争の展開はいかなるものであったのか、戦後世界にもたらしたものはなんであったか。
 以上全てを捉える事が今回の主題ではないし、多くを正しく語る知識も見識もない。
 ただいえることは工業化以降の兵器の殺傷力はかっての戦争では考えられないほどのモノであった。塹壕、戦車、飛行機、潜水艦、大型化した戦艦等で、戦線における砲撃や爆撃は村や町を丸ごと消滅し、非戦闘員市民を巻き添えにした。
 
 ベルサイユ体制という形で第一次世界大戦の戦後処理は、ドイツに全面的に責任を負わせたために、その後の世界情勢に不安定材料を与えるものとなった。 同時に第二次世界大戦の遠因へと繋がるものであった。 
 兎に角、政治においても、経済においてもヨーロッパ諸国の勢力後退、アメリカ合衆国の台頭となる。
 1914年のサラエヴォでの暗殺から始まった第一次世界大戦は第二次世界戦争も含めて戦争の20世紀と名付けられる事にとなる。 その間に世界経済の趨勢を支配していたイギリスは後退、金融センターの核もロンドンからニュウーヨークへと移って行く。

 今ここまで、今年受講した放送大学の教科書「近代ヨーロッパ史」の数十ページから苦労して要約してみたが、これと言った回答や発想が生まれてこない。
 ただ、日本に限らずゴローバル化された世界、あるいは地球上で覇権を求め無理に無理を重ねてきたツケを腹はなくてはならなくなった。
 全ての地球上の国に、とりわけ先進国に大きな混乱を及ぼし、新たな出直しを求める事でしょう。 
 長々と要約したこの項を削除しようかと思いましたが、そのまま掲載する事にします。

 ここで一度休憩します。 「意思」「覚悟」「勇気」との夢見をしましたが・・・
 
 
以上の入力に既に3日間を要していますが、まとめ、結論に至りません。
 それは胆の据わった「意思」も「覚悟」もないからにほかありません、増してや「勇気」などはチラッとも見えません。
 ただ、8月10日に書いたように「不信・不満・不安」は誰も解消はしてくれない、自ら、あるいは信頼・納得し許しあえる仲間と作り上げてゆくしかない事は間違いないと思っています。
 現実が目の前に現れたとき、ウロウロ、オロオロだけはしたくないと言い聞かしているのですが・・・
 また、この続きはどこかで

 追記
 読み直し、誤字、脱字を修正する気も置きませんので、悪しからず
 





   NO144                                              平成17年8月13日 記

 解散・総選挙決定後の各紙を読む
 〜似たり寄ったりであるが、よく読めば少しは〜


8月8日、衆議院の解散総選挙が決定した。 その夜に思っていること、考えている事をメモして8月10日にエッセイB「政治・経済・社会」欄に掲載した。                
自分の思い・考えている事と大新聞の社説との違いを点検してみた。            
結論から言えば、大きな違いはなかった。  が、良く読んでみる(行間を推測してみると)同じような事を書きながら、力点の置き方や視点の違いを感じることが出来ました。   

新聞を読みましたと書きましたが、正しくはインターネットから引っ張り出し、印刷して読みました。 読んだ新聞は6社です。 産経新聞、読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、中日新聞(東京新聞)、日経新聞です。 
 その中で産経新聞が社説を読むには一番便利でした。 と言いますのは上記の新聞の内、中日新聞を除いて、同じ欄から検索できるようになっていたからです。        
又、毎日新聞は私のように印刷する人のことを考えて、”ここををクリック”してくださいと親切です。 しかもA4一枚にピッタリでまとめてありました。                   

さて、各紙違いはありませんが日付ごとのタイトルを抜書きしてみましょう。       
<産経新聞> 『主張』                                         ・8月9日 郵政解散「国のあり方」問いたい 構造改革の貫徹が不可欠 
・8月10日 反対派非公認 「改革政党」への脱皮促す           
・8月11日 政見公約 民主党は郵政に踏み込め              
・8月12日 政治空白 改革路線立て直す期間だ              

<読売新聞> 『社説』                                           ・8月9日 「郵政解散」「懸案処理政権を樹立できるか」            
それにしても分かり難い衆院解散劇である    
・8月13日 「政権公約」「明確な選択肢の提示を競え」           

<中日新聞(東京新聞)> 『社説』                                 ・8月9日 自民党が壊れていく                          
・8月11日 公認問題 分かりずらいぞ自民党                 
・8月13日 民主党 埋没されたは困ります                  

<毎日新聞> 『社説』                                           ・8月11日 総選挙と世論 「小泉劇場」に振り回されずに            
・8月12日 解散と構造改革 与野党は財政再建の道競え         
・8月13日 民主党戦略 古い体質 を改善する機会だ           

<朝日新聞> 社説                                         
・8月9日 郵政否決、総選挙 この解散をどう生かす            
・8月10日 郵政改革 民営化の火を消すな                   
・8月12日 「造反」処分 ご都合主義ではだめだ                

<日経新聞>社説                                          
・8月9日 郵政解散、国民の声聞いて政治は出直せ             
・8月10日 「改革」の実行力を競う選挙に                    

 タイトルを読むだけではほとんどと内容は分かりません。 社説と言うもののどの新聞・社説も同じようです。  私の読み違いがあるかもしれませんが(先入観も含めて)、郵政民営化の法案はどの新聞も賛成です。 特に産経と朝日それに日経新聞が強く賛成していたのではないでしょうか。                                      
今回の解散については毎日新聞が賛成の記事を書いていました。 朝日と読売が分かり難い解散だといい、読売は大きな疑念を残す憲政の常軌に反すると書いておりました。 
中日新聞は社説ではありませんが、政治部長が『あえて「小泉解散」を歓迎する』の一文を一面に掲載しておりました。                                   

産経新聞は明確に郵政民営化のみならず、『過去の政権が手をつけられなかった”タブーに切り込んだ意義は大きく、国の形を整えてきた小泉政権の歴史的な意義を評価したい』と主張し、他紙と際立ったちがいの姿勢を明確にし、『解散総選挙の争点についても郵政民営化が構造改革の中心課題であり、争点の第一に挙げるべきと主張しています。 「政治空白とは何か」と問い、根本的な構造改革が進まなければ、既存制度が温存され、慢性的な改革意識の不在と言う平時の政治空白が常態化するだろう。 本当の政治空白は、選挙の結果、これまでの構造改革路線が否定されたり、逆戻りしたりするような事態になったときに起こるのである』と主張する。                                     

 なるが故に、民社党の郵政改革に対する態度には疑問を呈し、労組の意向が最優先されたと指摘し、改革政党とはいえないと断じている。                        この主張は産経新聞のみでなく、ほとんど各紙が民主党の郵政法案に対しての態度の明確化・対案を出すべしと民主党に迫っている。 日経新聞に至っては『労組の態度は既得権益にしがみついているのも同然』といい、毎日新聞は連合が自民党の反対派を支援・支持するとまで笹森会長が発言している事にあきれている。(岡田民主党党首は連合とは一線を引いた発言をしているが・・・、連合に大きな支援を受けている民主党としてはアキレス腱であることには違いない。 このようなことがあるから、私は政権交代しても民主党は長くは続かない、あるいは再び中央政界は混乱すると予測している)                
ほとんど各紙は4年半の小泉政権の総体評価を争点にすべきと主張している。
世論調査によると国民の関心事は・年金・医療・介護、景気対策、税制改革との事だが、確かに身近な問題が解決される事は大事な事でしょうが、時代はそんな生易しいところにあるのでなく、立っている足場も怪しいのにと思うのですが、これが日本人の能天気でイイカゲンなところでしょうか。 確かに以下のように課題を列挙しても如何ともしがたいのでしょうが。                                                 
 ・財政再建ー財政削減・規制改革・国債発行・公務員人件費・政府系金融機関の統廃合・税制改革ー消費税アップ                                      
・地方財政・地方分権・三位一体改革                               
・社会保障ー年金・医療・介護                                    
・外交・安全保障ー北朝鮮問題・                                  
・憲法改正                                                
・少子高齢化問題・若年労働者の雇用問題                            
・農業問題ー食糧の自給                                       
・教育問題ー                                              
・治安・犯罪                                               
                                   
書き出しているだけで私も嫌に成ってしまいましたが、今日の社会を作ってきた一人として逃げるわけににも行きません。 背負ってゆく事も出来ません。 向かい合ってゆかねばなりません。 そのためには良く考えて一票を投じなければいけないと考えています。    





   NO143                                              平成17年8月11日 記

 愛・地球博 ”1500万人目”にプリウス
   20日は21日に達成? 8月11日朝刊より

       
 『愛・地球博(愛知万博)の目標入場者数1千五百万人を達成した時の記念行事が11日に発表された。 博覧会協会は二十日か二十一日頃達成すると見ており、15人の当選者に各企業館などが提供するトヨタ・プリウス(270万相当)やアザラシ型ロボット(35万相当)など一人一種類の賞品が送られる。』                              

今から約10数年前、香港で勤務していた頃の話である。                  
開店1周年記念の記念売り出しの企画として”ラッキープレゼント”なる福引を計画した。
当時の香港ではその場合1等賞は日本車の2〜300万相当の車が当たるか、豪華海外旅行が一般的であった。 そんな話を聞きながらも1等賞を十数万円のテレビとして、それ以下6等のはずれ券なしの食堂の1割引き券までの内容とした。 (経費の総額は同等か、それ以上であった)                                          
けち臭い内容だと地元の社員から言われもしたが、他の企業と異なりオリジナリテイーがあるとの少数意見もあった。  その後私が勤務している間は同じ方式をとった。(それ以後のことは知らない)                                         
当時の香港人の気質としては大もうけか、はたまたゼロかが当たり前のようであった。
6等のレストランの1割引券は当時としてはチョット高い価額だが(日本円で600円から1200円)、食べても見たい日本食として人気を博し、結構な利用率であり自前のレストランは大繁盛した。                                              
                              
 さて、愛。地球博の1500万人の入場者の達成は嬉しい事である。 このままゆけば1800万人は間違いないでしょうし、会期終了が迫り、入場者が尻上がりに伸びれば2000万人にも達するのではないだろうか。 数を競っているわけでもないのだから当初の予定がクリアーできればそれでよく、余り入場者数が増えると別な心配事が発生しないかと気に成ってしまう。                                             
 ところで、今回の1500万人達成に対して”プリウス”が提供されると言う記事を目にして、香港時代を思い出すと同時に、少し首を傾げた。                         記念行事の目玉として豪華景品を理解せぬではないが、「自然の叡智」、「環境万博」「市民参加の万博」などというならば、もう一つ知恵を働かせて貰いたかった。 少しでも多くの人に思い出と記念になる事か物はなかっただろうか。                              

 今回の万博は誰の目から見てもトヨタ・グループの力が大きいと言う事は企画・計画段階から、実施にされている内容は会場内外の自前パビリオンから各国のパビリオンへの援助等明白であると思います。                                   
 財界活動や目に見える社会貢献に控えめであったトヨタ・グループが財界総理を送り出し、社会貢献に乗り出すと同時に、中部にあってはあらゆる側面で企業の持つ経営ノウハウを駆使して企業活動ばかりでなく、中部地方の主要事業や組織で責務を果たしており頼もしい限りであります。                                         
 トヨタの首脳陣も世界的な超有力企業グループとなり日々あらゆる事柄に神経を使っていることは理解しているつもりであるが、企業外からの様々な要請に応える中、目こぼしや・思い違いのことが発生しないとも限りません。 要請する側も、受ける側も心してゆかなければと気になるのは私の思い過ごしでしょうか。                         
 ポスト万博、ポストセントレアのときが近づき、今回の衆議院選挙の後には新しい混乱の波が起こることは間違いないように思えます。                            リーダー企業の活躍とその企業グループを頂くこの地域は今後ますます注目と期待が集まる事でしょう。 些細な事に対しても気配りが必要と今朝の朝刊を読んで思いました。 
                           


   NO142.                                              平成17年7月13日 記

 「除虫菊と蚊取り線香」について

 夏と言うと直ぐに蚊のことが頭に浮かぶ。 誰も蚊を好きな方はいないでしょうが私は人並み以上に嫌いである。  だからプーンと耳元で音を聞いたり、目の前を横切る影を見ると直ぐに蚊取り線香のお世話になる。                                  一昨年から化合物で殺虫効果のあるピレスロイドで出来た蚊取り線香から天然の除虫菊の線香に切り替えている。 香が柔らかいが効果は変わらないように感じている。  朝のストレッチ体操の時から焚き始める、玄関網戸に切り替えて、出入りも注意しているつもりであるが、いつの間にか浸入してきている。 すると昼間からさらにもう一本追加となる。 夜は寝床に入る前に部屋を締め切り、半折りして焚き込んでから寝る事にしている。
 除虫菊の香に鎮静剤効果があるかどうかは知らないが、安心しての事でしょうが直ぐに寝入ってしまう。                                            

さて、ある雑誌に蚊取り線香の事が紹介されていたので入力します。
『日本では奈良時代頃から、よもぎの葉を火にくべ、「蚊遣り火」を焚いて虫よけとしていた。 ところが、蚊取り線香が日本の夏の風物詩になったのは古い話ではない。 115年前、明治23年(1890年)の事でした。                           
1886年に、現在、蚊取り線香の発売元として知られている「金鳥」の創業者となった上山英一郎氏が、蚊取り線香や殺虫剤の原料となる除虫菊の種子を、アメリカの植物輸入会社社長のH・E.・アモア氏から贈られたのが始まりです。                    
研究を重ねて4年後、ついに世界で初めて蚊取り線香を完成させた。          最初の形は渦巻き状ではなく、普通の仏壇線香と同じであった。 約20センチの棒状では40分ほどで燃え尽きてしまい、細くて煙の量も少なく、一度に2〜3本焚かなければ効果が無かったし、また折れ易かった。                                  
明治28年(1895年)に、英一郎氏の夫人ゆきさんは棒を太くして渦巻状に出来ないかとのアイデイアを出した。 試行錯誤の末に7年後の明治35年(1902年)、渦巻き型として市販された。                                  
現在の渦巻き蚊取り線香は延ばすと約75センチで、約7時間燃え続ける。

英一郎氏は各地で除虫菊の栽培を奨励した。出身地の和歌山県をはじめ、広島県や香川県を中心とした瀬戸内地方や北海道は明治から昭和にかけて一大生産地となった。 日本は第2次世界大戦
前には除虫菊の世界一の輸出国だった。   昭和40年代以降、日本では産業としての除虫菊の栽培は行われていないが、ケニアをはじめ世界各地で殺虫剤の原料として栽培されている。(なお、除虫菊はそのままの状態では殺虫効果はほとんどない)                           

瀬戸内海の風光明媚な坂の町、大林宣彦監督の映画のロケ地や林芙美子の「放浪記」などで知られる尾道市では、尾道市立美術館の南側斜面には除虫菊を栽培している。                                           
花の見ごろは5月上旬で、畑一面に白い可憐な花が咲き誇るさまは、「白いジュウタンの丘」と呼ばれ、尾道散策百選の一つとなっている。                  尾道の対岸・向島の亀森八幡宮には上山英一郎を祭神とした「除虫菊神社」などがあり、日本の除虫菊のふるさとと言った風情もある。                            
また、向島の隣の島である因島は、1960年代のピークの時には、日本一の生産量を誇るほどでしたが、時代の流れで、現在では観光と観賞用に栽培されています。        
 現在は、蚊取り製品としては液体式や電池式がふえています。 また、蚊の嫌いな音波を発信するソフトウエアの「デジタル蚊取り線香」などというものもあります。   しかし、ほのかに立ち上がる線香の煙を眺めながら、縁側で夕涼みなどという、懐かしい夏の風景を偲ぶには、渦巻き蚊取り線香が必需品のような気がしますが、如何でしょう 』                                         

私には上記の筆者の気持ちが充分に分かります。 が、縁側で夕涼みや庭でバーベキューとなりますとあたり一面というほどに蚊取り線香を配置します。 しかし 花火の煙に蚊は苦手なのでしょうか寄ってきませんので、安心して楽しめます。             
毎日お世話になっている蚊取り線香の歴史が分かりました。 また万博のアフリカ共同館のケニヤのコーナーで除虫菊の事が展示紹介されていましたので、次回にゆく時には再度確かめてみたいと思っています。                                 
                                   
                                                    



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   NO141.                                              平成17年5月27日 記

 ”思うままに”   哲学者 梅原 猛
  民営化の問題点 ドル箱路線で利益追求


 今週で連続4回となります。 哲学者梅原 猛さんである。
 『5,6年前、評論家の竹村健一氏がコメントする番組で、政治家も時には良い事をするといって中曽根内閣の国鉄民営化の政策をとりあげていた。
 長年続いた国鉄の赤字財政が解消されたからである。
 もう一つのねらいがあった。 国鉄労組の弱体化である。 国鉄を分割化していくつかの会社にして、労働組合の力を弱める。 このようなことが可能ならば私も国鉄民営化は賛成との意見を持っていた。
 ふとしたことでJR西日本の体質を知るにいたって、この国鉄民営化を百パーセント賛美する気になれなくなった。
 民営化されても、新幹線のような事業はほとんどが国がおこなう事業で、他社と競争がない。 民営化されたJR各社の役員はもともと官僚である。
 JR西日本のように「秦始皇帝」とあだ名されるような官僚がトップに立つ会社は強く官僚体質を残しながらひたすら利益追求に走ることになる。
 そして労働組合は御用組合と化し、チェック機能を果たせない。
 今回の事故を起した京阪神近郊の路線は安全対策を怠って利益追求にまい進するようになるのであろう。
 
 郵政民営化をこの内憂外患の時代にもっとも重要な政治課題としている政治の現状を情けないと思う。 数年経てば利益の少ない地方が切り捨てられて大きな問題を生むに違いない。

 大相撲の解説で、はたき込みで勝った力士に、元横綱北勝海の八角親方が「こんな勝ち方はだめだ。今場所の星数より、数年後の事を考えて正攻法の相撲をとらなければ」と評していた。
 政治も5年先、10年先あるいは百年先をみて行わなければならないと思う。
 日本の首相は、今場所を考え口八丁手八丁で支持率を稼いで自分の地位を守ることのみに汲々としているかに見える。
 支持率という浮薄ともいえるものにのみ頼る政治はイイカゲンにやめてほしいと私は思う.』


 〜政治家と官僚(とりわけ高級官僚であるが)、付け加えるに役人も同じである。
 責任逃れの発言を繰り返し、リスクを負わずに保身に走る。 危険から常に逃げれられるところに身をおこうとする。
 それどころか、西日本の今日の体質を作った”秦始皇帝”と呼ばれていた方が、一時身を引くと言っていたが、今日の新聞を読むと「顧問」に留まるという。 
 何度考えても腹が立つが、そんな事へのカッパとばかりに、面の厚いこと、上から下まで実に良く似たものだ。
 と、こんな事を書いている自分が情けなるのが落ちであり、書くことを止めようと言い聞かせているのがこのところの実態であった。
 哲学者梅原 猛教授が”思うままに”に書いてくれ、その尻馬に乗って腹いせの一部を下ろすつもりだが、どうもそれでも修まらない。
 では、どうすればと思いつつ、、明日も百姓学校に行って田を耕運し、花の苗を持参して畑に移植してくる。 数ヶ月後には実りの時を迎えるし、花が風に揺れる。
 自然の中に身をおいて心穏やかに過ごせる時間を持てることに感謝しなければならないのだろう。
 
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